中国人の乳がん遺伝子変異を特定 精密医療の基礎に

上海市で開かれた第2回中国国際輸入博覧会のアストラゼネカのブースで展示された乳がん検出用デバイス「ITBRA」。(2019年11月6日撮影、上海=新華社記者/張玉薇)

 【新華社北京11月22日】中国科学報は19日、復旦大学上海がんセンターの研究チームが中国人の乳がん遺伝子変異を特定し、プレシジョン医療(精密医療)に参考を提供したと報じた。

 研究チームは遺伝子解析の結果を治療方針選択などに活用するクリニカルシーケンスの大規模プログラムを実施。中国人の乳がん患者に見られる臨床的、遺伝子的特徴を包括的に分析した。

 研究では、患者1134人から腫瘍組織と末梢血サンプルを採取。それらを臨床データと組み合わせ、中国人患者の乳がん遺伝子変異マップを作成した。

 その結果、中国人の乳がんとの関連性が高い遺伝子変異を複数特定した。また、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳がんで生じる変異で、中国人と欧米人の最も顕著な相違点を発見した。

 今回の研究は、中国における乳がんのプレシジョン医療の基礎となり、臨床応用への展望を開くものとなる。

 研究成果は国際学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。