斎藤(左)に判定負けした朝倉未(顔写真はメイウェザー)

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 非常事態だ。21日の格闘技イベント「RIZIN.25」(大阪城ホール)で犧廼兄弟の兄瓩海朝倉未来(28)がフェザー級タイトルマッチで斎藤裕(33)に敗れ、RIZINマット初黒星を喫した。来年2月28日に東京ドームで開催される新格闘技イベント「MEGA2021」ではボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(43=米国)の対戦候補に浮上していたが、果たしてその行方は――。


 完敗だった。2R以降、朝倉未は斎藤の打撃に苦しめられた。3Rでは拳を顔面にヒットさせたが、すぐにパンチのラッシュで返される。タックルからのテークダウンも許し、判定0―3で敗北。2018年8月から積み上げたRIZINマットでの連勝は7でストップし「久々に負けて、勝った時よりもうれしい気分というか。『格闘技は辞められないな』『早く練習したい』『早くやり返したい』っていう気分」と語った。

 本紙が既報したように朝倉未は、那須川天心とのエキシビションマッチ(18年大みそか)以来となる日本マット出場が決まったメイウェザーの対戦相手に浮上していた。だが、この敗戦により「そんなこと言ってる場合じゃなくて、やり返したい」と強調。まずはリベンジが最優先とした。

 では宙に浮いたメイウェザーの相手は誰が務めるのか? MEGA製作委員会の徳弘浩平代表取締役は那須川や斎藤、堀口恭司(30)を候補に挙げつつ「日本人だけとは考えていません」と語る。また、ある格闘技関係者は「メイウェザー争奪レースは混沌としてきた。ここから思わぬ名前が出てくるかもしれない。MEGAはUFCやONEチャンピオンシップ、K―1にも声をかけて本当のメガイベントをやろうとしている。だから今、全く名前が出ていない予想外の人になるかも」と明かした。

 UFCでは元2階級制覇王者コナー・マクレガー(32=アイルランド)が過去にメイウェザーと対戦経験がある。またONEは多数の日本人の他、那須川と激闘を繰り広げたロッタン・ジットムアンノン(23=タイ)などムエタイを中心に強豪選手がそろう。そしてK―1は立ち技で世界一タレントが豊富なことは言うまでもない。

 もちろん朝倉未も完全消滅したわけではない。RIZINの榊原信行CEO(57)は「この敗戦で未来は強くなるんじゃないか。大みそかもかなりの意気込みで出てくると思うし、そこで相当な勝ち方をすれば当然また名前が出てくるはず」と期待をかける。切符をつかむのは誰なのか、争奪戦の行方にさらなる注目が集まる。