男子テニスのノバク・ジョコビッチ(2020年11月20日撮影)。(c)Glyn KIRK / AFP

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【AFP=時事】男子テニス、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は20日、アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)の暴行疑惑が報じられている中で、ドメスティックバイオレンス(DV)に対するテニス界の方針を支持した。

 2018年のATPファイナルズで優勝しているズベレフは、元恋人のオルガ・シャリポワ(Olga Sharypova)さんから、暴行を受けたと告発される深刻な状況の中で試合に臨んでいた。元ジュニア選手であるシャリポワさんがインスタグラム(Instagram)や二つのメディアインタビューを通じて訴えている疑惑について、同選手は強く否定しているが詳細は明らかにしていない。

 男子プロテニス協会(ATP)は前週まで公式のコメントを出さずに批判を受けてきたが、ようやく「いかなる暴力や虐待行為も断固非難する」との包括的なコメントを発表した。

 米国の一部メジャースポーツではこうした状況に対処するための指針を設けており、ジョコビッチはテニス界もそれに倣うべきだと主張した上で、「サーシャ(Sascha、ズベレフの愛称)のことは、若いときからずっと知っている」「僕らは常に素晴らしい関係を築いてきたし、彼は本当にナイスガイだ。彼とその家族を大いにリスペクトしている。彼がこのような問題に直面しているのを聞いて悲しかった」と語った。

「何が起きたのかは知らないが、自分がいかなる暴力も支持しないことは間違いない。ATPが指針を打ち出すべきかって? ああ、当然だろう? きっと、そうなっていくに違いない」

 テニス界ではズベレフの味方が大勢を占めているものの、オーストラリアのダリア・ガブリロワ(Daria Gavrilova)はシャリポワさんを信じているとコメント。ジョコビッチはズベレフを擁護し、「この1か月半の彼の成績を見る限り、よく対処している。コート外でいろんな問題を抱えていることを考えれば、彼はよくやっている」「早くこれを乗り越えて、自分の人生とテニスのキャリアに集中できることを切に願っている」と話した。

 現在開催中のATPファイナルズ(ATP Finals 2020)に大会第1シードとして出場しているジョコビッチは、この日のグループステージで第5シードのズベレフを6-3、7-6(7-4)で下して4強入りを果たした。21日に行われる準決勝では、今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)覇者である第3シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と対戦する。

【翻訳編集】AFPBB News

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