「都心に住む」という信念を曲げずに物件を探し続け、見つけたのは立地の良い55屬離灰鵐僖トなマンション。玄関を入ってすぐの場所にガラス張りの浴室を設けるなど、限られたスペースをリノベで有効に使えるように、広がりが感じられる工夫を各所にこらしました。面積以上のゆとりを感じられる仕掛けの数々を見ていきましょう。

玄関からLDには長さ5mのカウンターが

玄関からLDまでのびる壁際のカウンターは、キッチンも書斎コーナーも組み込まれた多目的に使えるスペース。出窓だった場所も活用されているため、明るく開放的です。

壁際のカウンターのキッチン部分。通路の先には玄関があります。「キッチン使用中に人が立つところ」は玄関からLDへの通路も兼ねているという、限られたスペースが最大限に生かされたプランです。

キッチン部分の壁はタイル張りに。作業スペースが広く、自由度の高いキッチンに仕上がりました。カウンターが長いぶん、下部にたっぷり収納を設けられたので、すっきりと片づきます。

【この住まいのデータ】

▼家族構成
夫43歳 妻36歳

▼リノベを選んだ理由
長らく六本木の一等地の賃貸物件に住んでいたが、高い家賃が「もったいない」とリノベ前提で物件探しをスタート。仕事場を別に持っているため、リラックスできる空間にすることがリノベの一番の目的となった。

▼住宅の面積やコスト
専有面積/55.22屐|20年(平成9年築) 工事費/1300万円(税・設計料込み)

インパクト大のガラス張りの浴室も、狭さ克服に貢献!

玄関を入ってすぐ登場するガラス張りの浴室。もしここが普通の壁だったら視線が遮られ、この広がり感は得られなかったはず。当初はガラスすらない露天風呂のようなプランを提案されましたが、「冬寒そうだし湯気も気になる」とガラス張りに。バスタブの配置は、入浴中の景色の見え方を検証したうえで決めました。

浴室の内部はモルタル&タイル仕上げ。バスタブにつかると空と都心の夜景が眺められます。

トイレ、洗面、洗濯機を1か所に

以前は別々に配置されていた水回りを1か所にまとめ、トイレのすぐ横に洗濯機置き場を配置。あまり見かけないレイアウトですが、これも限られたスペースを有効活用するアイディア。日常生活に支障はないそうです。

水回りスペースの入り口。トイレのちょうど正面になる位置にシンプルな洗面台を配置しました。壁をなくしたことでスペースを有効活用でき、ゆったり感がアップ。建具の数が減ったことでコストダウンにも貢献しています。

LDと収納には面積を割いて、くつろげるすっきり空間に

ヴィンテージテイストのコンパクトなテーブルと、ゆったり体を預けられるソファを置いたリビングダイニング。正面のドアは水回り、左手のドアはウォークインクロゼットにつながります。

リビングと寝室の間仕切り壁をスクリーン代わりに、プロジェクターで映画を楽しむこともできます。

「服を選ぶのが楽しい」という充実のウォークインクロゼット。ドアの内側に全身が映るミラーを張っているので、姿見を置く必要がなく、これも小さな省スペーステクニックです。

オープン棚とハンガーパイプを造り付け、市販のケースも使って厳選した衣類を美しく収納。この部屋に引っ越して来るときに、シャツもパンツも靴も「トップ10」に絞ってあとは処分したとか。

ベッドルームは最小限。ベッド下は収納に活用

「寝るだけだから」と寝室はミニマルに。クイーンサイズのベッドがぴったり収まっています。ベッドの下は収納に活用。割り切った寝室にしたことで、LDKとウォークインクロゼットに面積を割くことができました。

ガラス張りの浴室、ワンルームにしたトイレ&洗面室、多用途のカウンター、最小限にした寝室などの工夫で、のびのびと過ごせる住まいになりました。スペースごとに機能を分けず、境界をあいまいにしたことで、55屬量明僂最大限に生かされました。

間取り(リノベーション前後)

リノベーション前

リノベーション後

設計・施工/ゼロリノベ(groove agent)

「大人を自由にする住まい」、もっというなら経済的解放を目的とした「家の探し方」「家のつくり方」を提案すること、をコンセプトに建築家、不動産投資家、建築用 CG モデル制作会社の経営者、元銀行員などが集まってできたリノベーション会社。物件探しから設計・施工まで、トータルに行っている

撮影/中村風詩人 ※情報は「リライフプラスvol.26」取材時のものです