【この2.5次元がすごい】劇団シャイニング最終作「BLOODY SHADOWS」の怪しく美しい世界観

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漫画やアニメといった2次元の作品を役者さんたちが演じることで実際に舞台上で見ることができる2.5次元。原作を忠実に再現し、すでに存在している物語を見せてくれるのが2.5次元とすると、今回紹介する作品は少し違います。

現在東京公演を終え、大阪公演を控えているのが舞台「劇団シャイニング fromうたの☆プリンスさまっ♪『BLOODY SHADOWS』」。今回は2.5次元という枠を超え、メディアミックスに挑戦しているようにも見える劇団シャイニングに注目しました。

今回上演されている「BLOODY SHADOWS」は「シアターシャイニング」プロジェクトの第4弾で、すでに「ポラリス」、「Pirates of the Frontier」、「エヴリィBuddy!」が上演されています。2017年に再始動した「劇団シャイニング」本公演の最終作品となるというわけです。そもそも「劇団シャイニング」とは「うたの☆プリンスさまっ♪」が「劇団」をテーマに展開する舞台公演プロジェクト。原作や物語がありそれを舞台上で再現するのではなく、「うた☆プリ」の中で展開されていた舞台公演プロジェクトが広がり、新しいキャストやスタッフによって再演されるというイメージです。そのため、本公演で役者さんが演じるのは「うた☆プリ」のメンバーではなく、それぞれの物語に登場するキャラクターたち、というわけですね。物語を舞台上で忠実に再現していくのが2.5次元舞台だとすると、それとは少し違う楽しみ方ができます。

バンパイアをテーマにした「BLOODY SHADOWS」。愛する人を守るために自らを闇に捧げた仲田博喜さん演じるマサフェリーが、高本学さん演じるウォーレン、秋葉友佑さん演じるアイレスとともに永久の旅をしているところから物語は始まります。

舞台上には赤く大きな月が浮かび、どこかダークで怪しげな印象。人間とバンパイアの関係や、未来への考え方など、切ないテーマにはどうしても惹かれてしまいます。なかでも彼らがバンパイアの未来について語るシーンは言葉からも迫力を感じ印象的でした。また、そのストーリーに説得力を持たせてくれる演技からも目が離せません。高本さん演じるウォーレンの吸血シーンも目玉ではないでしょうか。

美しい物語の後は、こちらも怪しく華やかなレビューパートです。黒をベースにした衣装を着た皆さんが会場を盛り上げていました。客席のペンライトも演出の一部のようにみえ、全員で作り上げるような一体感を生み出していました。難易度の高い楽曲も多い作品ですが、キーの高さも感じさせない秋葉さんの歌声にも注目です。また、ダンサーを従えてしっとりと歌い上げる曲やダンサブルな楽曲もあったりと幅広いパフォーマンスを楽しむことができました。

2.5次元という枠に囚われない形で展開する劇団シャイニング。ついに4部作が完結してしまいましたが、最後までその世界観を楽しむことができました。23日まで開催される大阪公演ですが、22日の午後1時開演回、午後6時開演回では、全国各地の映画館にてライブビューイングも行われることが決定しています!