日本一をの目指す原巨人と工藤ソフトバンク以外の10球団は、来季に向けたストーブリーグに突入。中でも興味津々は、楽天と日本ハムの監督人事だ。

 表面上は真逆人事で好対照といえる。楽天は昨オフの平石監督に続き、三木監督もわずか1年間で交代。しかも、石井一久ゼネラルマネジャー(GM)が監督兼任とあって話題になっている。

 三木谷オーナーの信頼の厚い石井GMが異例の兼任監督に就任したのは、最後の切り札登場人事だと騒がれている。

 一方、17日に続投が正式発表された日本ハム・栗山英樹監督は10年目の長期政権。2016年に日本一になって以来、V逸が続いているのに異例だ。「球団側は栗山監督自らの手によるチーム再建にこだわっているのだろう」という球界関係者がいる。

 石井GM兼新監督と長期政権の栗山監督。真逆で全く共通項のなさそうな監督人事には興味深い裏事情がある。楽天、日本ハムともに渋ちん球団として定評があるのだ。

 監督就任には意欲的な球界OBたちもこうこぼす。「財布のひもの堅い楽天と日本ハムだけは勘弁してほしい。楽天には逆らえばすぐに首を通告する超ワンマンの三木谷オーナーまでいる」というのが、隠された共通の本音である。

 今回の石井GM兼任監督は、昇格どころではない。GMとして2年連続でわずか1年で監督解任という、お粗末極まりない人事をした責任を問う三木谷オーナー怒りの報復人事だ。土俵際に追い込まれた石井GM新監督の勝負は来季1年間で、あとはない。

 栗山監督の続投も訳アリの“1年間の執行猶予”に過ぎない。日本代表の稲葉篤紀監督がポスト栗山最有力だが、まさかの東京五輪が来年への1年間延期のためだ。

 来年オフにならないと日本ハムは稲葉新監督を誕生させられない。仕方なく栗山監督の1年間の続投を決めたのだ。 (江尻良文)