昨年7月の参院選をめぐる大型買収事件で公職選挙法違反の罪に問われている参院議員の河井案里被告=自民離党=の公判が17日、東京地裁でありました。同被告は、夫で元法相の克行被告=同、衆院議員=側が地元議員らに2000万円を超える資金を供与したとする報道に触れた際、「間違ったお金だと思った」と語りました。

東京地裁

 案里被告は克行被告と共謀し、票の取りまとめのために広島県議ら5人に計170万円を配ったとして起訴されています。

 公判は前回に引き続き弁護側による被告人質問で始まりました。案里被告は、克行被告がさらに多数の地元関係者に現金を配っていたことを「知らなかった」と証言。報道に触れて克行被告に強く問いただしたところ「あんたは知らないほうがいい」と答えを拒まれたとして、「口ぶりで、間違ったお金ではと思った」と語りました。涙をぬぐうような様子もみられました。

 克行被告の現金供与先の人数や額については「逮捕・勾留後に弁護士の接見で知った」と述べました。

 他方、自身が配った現金の原資についても初めて言及し、「タンス預金だった。自分が受け取ったお祝いや車代をためていた」と語りました。

 午後からは検察官が質問に立ちました。「参院選の公示前から当選に向けた活動をしていたのではないか」と問われた案里被告は「政党の党勢拡大活動だ」と否定。しかし活動の詳細についての質問には、多数回にわたって「覚えていない」と主張しました。

 案里被告による県議への現金供与の疑いを中国新聞が報じたのを受けて、昨年11月の参院予算委員会で野党議員が質問したことについても「全く知らなかった」と主張。議事録を示されましたが「初めて見た」と述べました。