選手村村長の川淵三郎氏(手前左端)や日本人アスリートらと選手村を視察するIOCのトーマス・バッハ会長(手前左端から3人目)

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 来日中の国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が17日、東京五輪・パラリンピックの選手村(東京都中央区晴海)を視察した。川淵三郎村長らの案内で、各国・地域の選手が必ず使用する居住棟とメインダイニングをチェック。取材に応じる予定はなかったが、報道陣の呼びかけに対し「素晴らしい施設だ。過去の選手村の話も出たが、それよりもファンタスティックだ。スペースが広くてソーシャルディタンスも確保できる。日差しも入って明るい」と絶賛。視察したのは海に最も近い18階建ての住居棟とあり「レインボーブリッジが正面に見える。夜、ここから見たら東京に恋するだろう」と満足そうで、「大会期間中、選手はリラックスして安全に過ごせる」と太鼓判を押した。

 視察にはフェンシングの12年ロンドン五輪男子フルーレ団体銀メダリストで日本オリンピック委員会(JOC)アスリート委員の千田健太氏、トライアスロン女子の上田藍、パラバドミントン女子の里見紗李奈と新旧アスリートも同行。バッハ会長は自ら3人に歩み寄り、IOCのエンブレムのピンバッジをプレゼント。視察中も積極的にアスリートたちに意見を求めた。川淵村長は「選手の要望はしっかり聞いているのか?とおっしゃっていた。改善への一番の早道は選手の言うことをそのまま聞くことだと」とアドバイスを受けたことを明かした。また、メインダイニングでは選手たちに食事が提供されるまで少し時間がかかることから、「退屈しないように、マジシャンを呼んでマジックをやらせたらどうだ?」と珍アイデアも披露したという。1964年東京五輪にサッカー日本代表として出場した川淵村長は「僕らの時と比べると豪勢で、至れり尽くせり。ありとあらゆるものがそろっている」と苦笑いし、「バッハ会長に満足していただけたことに、村長としては大満足です」と喜んだ。

 ▼千田健太氏 初めて選手村に入りましたが、東京のど真ん中に居るとは思えないような圧倒的な規模と海に囲まれた開放感に驚かされました。ここに多くの国と地域から選手が集い、にぎやかな選手村になるのだろうと想像するだけでワクワクしてきます。

 ▼上田藍 広大な敷地の中に立ち並ぶ選手村は、道路も広くてとても明るく、居住棟の中央に位置する中庭は多くの木々や芝生で緑豊かな風景が広がっていて、試合前の緊張感をほぐしてくれたりするんだろうなと想像していました。トライアスロンのレース会場も見えて、本番をイメージしながら、心身ともにリラックスできる憩いの場になりそうだと思いました。

 ▼里見紗李奈 選手村に入る広くてまっすぐな道路の先には、レインボーブリッジがとてもきれいに見えていました。素敵な景色が目の前に広がっていてとても開放感がある選手村だと思いました。来年の大会時には、ここで様々な国の選手が集い、親交を深め、世界の最高峰を目指して切磋琢磨(せっさたくま)しているのかと想像すると本当にワクワクしてきます。今日、この選手村を訪れて来年の大会には絶対出たい、という気持ちがいよいよ強くなりました。