背番号「8」に決まり、色紙を手に活躍を誓う阪神ドラフト1位の近大・佐藤

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 阪神からドラフト1位指名された佐藤輝明内野手(21)=近大=が12日、大阪市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円で仮契約した(金額は推定)。背番号は「8」。前任者の福留のように息の長い選手を目指し、限界知らずの「球界を代表する」打者へ成長を遂げる。

 背番号8。タイガースジュニア、近大でも背負った番号で、プロ1年目が幕を開ける。仮契約後、金びょうぶの壇上に向かう佐藤から、新人らしからぬ風格が漂っていた。今季限りで阪神を退団する福留から背番号を受け継ぐ金の卵が、プロでの青写真を描いた。

 「福留選手は球界を代表する選手。そのような選手になれるように、8番を付けて頑張りたいと思います」

 日米通算2407安打を放った福留の姿は目に焼き付いている。「ホームランが打てますし、2000本安打を打っている方なので、やっぱり見習う部分は多いかなと思います」。球界最年長の43歳、現在は他球団での現役続行を希望している。虎を支えてきた功労者の魂は、黄金ルーキーに継承された。

 「今後長い間8番を付けていって愛着が湧くような、そういう息の長い選手になりたいです」。福留のように球界を席巻する打者となり、長きにわたって活躍することが目標だ。

 阪神の若手選手に対し、福留が「自分で限界を作るな」と話していたことを伝え聞くと、真っすぐな瞳で言い切った。「限界を作ってしまうのは自分なんで、自分で限界を無理だと思わずにやっていきたい」。どこまでも高みを目指し、限界の壁を突き破っていく。

 壇上で、佐藤に阪神の帽子をかぶせた担当の渡辺スカウトは「ふさわしい番号を球団から用意していただけた。フルスイングできるっていう、投手にとっては怖い打者」と改めて魅力を説明した。

 プロ1年目の目標は「新人王」。今年のドラフトでは6人の大学生投手が1位指名された。同一リーグではヤクルト・木沢、巨人・平内、DeNA・入江、パ・リーグでは自身と同じ4球団競合の末に楽天に指名された早大・早川がいる。「しっかり打って、対戦に勝つことができれば最高かな」と決意を抱く。

 即戦力としての使命は理解している。「結果を残すことが一番ファンの方も喜んでくれると思うので頑張りたい」。新背番号8が、チームに新しい風を吹き込む。