二階堂ふみ 紅白で生歌披露へ!“口パク”の朝ドラリベンジ

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「10月29日に全ての撮影が終わりました。クランクアップのときは、二階堂さんが大号泣してしまって。あいさつの言葉を詰まらせるほどでした。主演の窪田正孝さん(32)がそれを温かく見守っていたのが印象的でしたね」(ドラマ関係者)

NHK連続テレビ小説『エール』もクライマックスへと近づいてきた――。最終回は11月27日放送で、10月29日にはついにクランクアップ。コロナ禍で困難が多かっただけに、窪田演じる裕一の妻、音役を務めた二階堂ふみ(26)の撮影終了の感動もひときわ大きかったようだ。

「もともと、朝ドラの撮影というのはハードなのですが、『エール』は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年よりも大変だったと思います。撮影は2カ月半の休止を余儀なくされ放送も一時中断。結果、当初の予定よりも10回短縮になりました。また3月には、出演者の志村けんさんが亡くなられるという悲しい出来事もありました」(前出・ドラマ関係者)

現場では、NHKが定めた感染防止のための制作マニュアルを順守して撮影が進められてきた。感染対策の観点から特に『エール』で問題になったことの一つが、出演者たちの“歌唱シーン”の多さ。

「大きな声での歌唱は、飛沫感染のリスクが懸念されました。そのため、すべてのシーンではないですが、場合によっては、歌を事前収録して本番は口パクにするなど、コロナ禍前には予定していなかった対応をする必要もありました」(前出・ドラマ関係者)

二階堂も歌手を夢見る役のため、随所で歌声を披露してきた。

「二階堂さんは公募だったヒロイン役オーディションに自ら希望して参加。事前に自腹でボイストレーニングに通い、撮影中も歌のレッスンは欠かさなかったそうです。並々ならぬ熱意で臨んでいただけに、感染対策に留意しながらの歌唱シーンの撮影はもどかしい部分もあったでしょうが、常に最善を尽くしてきた。クランクアップの号泣にはそういった思いも秘められていたかもしれませんね」(前出・ドラマ関係者)

そんな涙のクランクアップから4日後のこと。二階堂が、『第71回NHK紅白歌合戦』の紅組司会を担当することが発表された。

そうなると期待してしまうのが、二階堂の“生歌”だ。過去の紅白を振り返ってみても、可能性は十分にある。

「’13年の紅白では、紅組司会を務めた綾瀬はるかがNHKの復興ソング『花は咲く』を歌唱。また、その年の朝ドラを紅白で大々的にコーナーとして扱った例として『あまちゃん』があります。宮藤官九郎さんが紅白用に台本を書き上げ、のんをはじめとした出演者がドラマの役柄のままで登場。当時ヒットした劇中歌『潮騒のメモリー』などを歌って、盛り上げました」(スポーツ紙記者)

NHK関係者は、二階堂の“生歌”の可能性をこう話す。

「なにより今年の紅白のテーマは“今こそ歌おう みんなでエール”ですからね。まず、『エール』コーナーは当然あります」

作曲家が主人公であり、歌手やミュージカルで活躍する俳優も多く出演している『エール』は、紅白との親和性は抜群だ、と続ける。

「たとえば、山崎育三郎さん(34)による『栄冠は君に輝く』はコーナーに入るでしょう。視聴者の反響が大きかった曲ですからね。あとは薬師丸ひろ子さん(56)。『エール』では賛美歌を歌って話題になりました。『あまちゃん』でも紅白に出演していますし、今回も母娘を演じた二階堂さんを支える意味で、出演を決めるのでは。

そして局側としては、やはり女優業一筋だった二階堂さんに“歌手”として、歌ってもらいたい。ただ初司会の負担もありますから、二階堂さん側と相談しながら決めていくことになるでしょう」

二階堂が歌う候補として有力なのが、『蒼き空へ』という曲だ。

「音の夫・裕一が作ったという設定の曲。劇中では歌への情熱を失いかけていた音が再び前を向く場面で歌われます。二階堂さんの伸びやかな歌声も合わさって、多くの視聴者から感動の声が届きました」(前出・NHK関係者)

コロナ禍で苦闘した朝ドラ歌唱撮影への思いを年末に“生歌唱”でリベンジ――。それこそが、日本中への“エール”になる!

「女性自身」2020年11月24日号 掲載