父親を恐れているブリトニー・スピアーズ(画像は『Britney Spears 2020年10月19日付Instagram「First pic is the original !!!!」』のスクリーンショット)

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米歌手ブリトニー・スピアーズ(38)が父親を恐れており、自身のキャリアや財産を後見人である父親が管理する間はパフォーマンスを行わないことを裁判所で弁護人が伝えた。ブリトニーは2008年に精神的に不安定となり、父親が後見人としてブリトニーのキャリアや財産、私生活などを管理してきた。ブリトニーは父親を後見人から外すように求めたが、裁判所は証拠不十分として認めなかった。

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ブリトニー・スピアーズは、後見人として自身のキャリアや私生活を管理する父親ジェイミー・スピアーズさんの支配から逃れるため、ジェイミーさんが持つ決定権を剥奪するようにロサンゼルスの裁判所に求めていた。

ブリトニーは2008年に頭を突如丸刈りにしたり、カメラマンを攻撃したり、2人の子供達の親権を巡って警察官と対立するなどの問題を起こした。その後ジェイミーさんが後見人の役割を務め、ブリトニーの法的決断や管理を行ってきたのである。

ジェイミーさんは裁判所が任命した管理人として、ブリトニーの財務状況やキャリアの動きから、誰が彼女を訪問できるのかといった私生活の決定権までも渡されていた。ブリトニーは2019年1月にジェイミーさんの健康上の理由から活動休止を発表し、現在も休止状態にある。

ブリトニーの弁護士サミュエル・D・インガム氏は現地時間10日、法廷で「ブリトニーは父親を恐れている」と述べた上で「父親が彼女のキャリアを管理する間、パフォーマンスを行うことはありません」と伝えた。さらにブリトニーとジェイミーさんがお互いに歩み寄る姿勢が全くないことから、この件について重大な決定をすべき時にきていると付け加えた。

ブリトニーの母親リンさんの弁護人グラッドストーン・ジョーンズ氏は、ジェイミーさんが後見人の役割を停止するべきだということにリンさんが同意したことを明かした。

一方でジェイミーさんの弁護人ヴィヴィアン・リー・ソリーン氏は要求を即座に棄却し、法的チームから連絡を絶つように勧められたブリトニーとジェイミーさんがしばらく会話をしていないことを伝えた。またジェイミーさんは後見人としてブリトニーの数百万ドル(数億円)規模の訴訟を乗り越える手助けをし、6千万ドル(約63億円)もの財産を築くことに貢献したと述べている。

ブリトニーは、法定への提出書類で「ベッセマー・トラスト(Bessemer Trust)」を単独後見人として任命してほしいと明記しており、ロサンゼルス郡上級裁判所(Los Angeles Superior Court)判事のブレンダ・ペニーはブリトニーの財産を管理するためにベッセマー・トラストを共同後見人に任命したが、ジェイミーさんの後見人としての役割は停止しなかった。判断を下すには証拠不十分であることから、12月16日の審問で再検討するそうだ。

この日、裁判所前にはブリトニーの解放を求める「#FreeBritney(フリーブリトニー)」運動を行うファンが大勢集まり、プラカードを掲げて抗議を行った。法廷では「#FreeBritney」のマスクを付けた数人のファンがソーシャルディスタンスを保った席で傍聴していたという。

画像1、2枚目は『Britney Spears 2020年10月19日付Instagram「First pic is the original !!!!」、2016年2月18日付Instagram「The fam!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)