スーパーの天井裏で男が生活、惣菜などの盗み食いも(画像は『Reno Gazette-Journal 2020年10月16日付「Man found living in Fernley Raley’s arrested after falling through ceiling」』のスクリーンショット)

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このほどアメリカで、スーパーマーケットの天井裏に勝手に住みついていた35歳の男が逮捕された。保安官事務所によると、男はいくつかの生活用品まで所持していたという。『Reno Gazette-Journal』『Fox News』などが伝えている。

米スーパーマーケットチェーン「レイリーズ(Raley’s)」のネバダ州ライアン郡にある店舗で、不法侵入の男が逮捕された。この男、マシュー・ハマー(Matthew Hammar、35)は同店の天井裏に1週間ほど住みついていたと見られている。

マシューを逮捕したライアン郡保安官事務所によると、今年9月30日の深夜に夜勤シフトの従業員が出勤した際、店内の天井から人の脚が突き出しているのに気づいたそうだ。どうやら天井裏に何者かが潜んでおり、運悪く片脚が天井パネルを突き破っていたという。

従業員はすぐに通報し、現場に警察犬を連れた保安官が到着した。マシューは素直に天井から出てくる気配がなかったため、保安官は警察犬を天井裏へと送り込んだ。しかし梁の上を歩いていた警察犬が足を踏み外してしまい、立ち往生してしまった。

今度はその警察犬を救うため、ノース・ライアン郡消防署から救助隊が駆けつけることとなった。警察犬は無事に怪我もなく救助され、のちにマシューは保安官によって逮捕された。

その後の調べにより、マシューは建物の外から梯子を使って屋根に登り、梁をつたって天井裏に侵入したとのことだ。彼はそこに1週間ほど隠れ住み、食事は店内の惣菜などを盗んで食べていたそうだ。

同保安官事務所のパトロールキャプテンをしているジョニー・スミス氏(Johnny Smith)は「彼はいくつかの生活用品を持っており、天井裏には彼自身で作った簡易的なリビングルームもありました」と語っている。

そしてこの奇妙な事件を知った人からは次のような意見があがった。

「私はかつて消防署に勤務していたけど、ショッピングモールの屋根裏にホームレスのグループが住んでいて驚いたよ。」
「法に違反することはやっちゃいけないけど、この男の創造性と独創性は称えるわ。」
「空き部屋に食べ放題とはねえ…。」

逮捕されたマシューは強盗と公務執行妨害の罪で起訴されており、もし強盗罪で有罪判決を受けた場合には最低でも1年、最高で10年の懲役刑が下される可能性があるそうだ。

画像は『Reno Gazette-Journal 2020年10月16日付「Man found living in Fernley Raley’s arrested after falling through ceiling」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)