3時間ぶっ通しの撮影を小休止し、休憩でロケバスに戻ってきた木村。本誌カメラに気迫十分の眼光を送った

「 “風間教官” が現場に現われるだけで、空気が一変するんです。生徒に答礼し、送り出す厳粛なシーンで、3時間立ちっぱなし。緊張感がすごかったです」(エキストラ)

 10月下旬、静岡県御殿場市内の某広場で、新春スペシャルドラマ『教場2』(仮題、フジテレビ系)のロケが、早朝からおこなわれた。本作は、警察学校を舞台に木村拓哉(47)が冷徹な鬼教官・風間を演じ、おおいに話題を呼んだ『教場』の続編になる。

「2020年の1月4日・5日に二夜連続で放送された『教場』は、視聴率がそれぞれ15.3%、15.0%という結果を残した。フジテレビが力を入れた甲斐あって、かなりいい数字といえる」(芸能プロ関係者)

 この日の撮影は、クライマックスとなる卒業式のシーン。木村の気迫は、現場全体に伝わっていた。

「4月に、前作のプロデューサー・西坂瑞城氏が急逝した。『彼のためにも絶対にヒットさせよう』と、木村さん以下、スタッフ一同が意気込んでいます。

 木村さんも、あえて生徒たちと距離を取り、必要以上に会話しないようにしている。現場は、一層引き締まっています」(撮影関係者)

 過去には美容師、レーサー、ボディガードなど、さまざまな職業を演じてきた木村だが、白髪頭で臨む教官役は、今までにない異色の役どころ。“新境地” と評される芝居を、誰よりも楽しみにしているのは、ほかならぬ妻子だという。

「木村さんは、『何を演じてもキムタク』と揶揄されつづけてきた。ところが、『教場』の “風間教官” 役は、そんなイメージを変えた好演だと、業界内でも非常に評判が高い。妻の工藤静香さんも、『いい芝居だった』と大絶賛していると聞きます。

 また、現在芸能界で引っ張りだこの愛娘・CocomiとKoki,は、SNS配信で、好きな父の作品に『教場』を挙げています。続編を待ち望む家族の後押しも力となり、本人も意気込んでいるのでしょう」(フジテレビ関係者)

 続編では前作のキャストたちが続投するうえ、福原遥(22)ら新たな若手注目株が揃った。未発表の大物キャストとして、生徒役に濱田岳(32)の出演も予定されているという。だが、不安視する声も……。

「目玉キャストのひとりだった伊藤健太郎が、ひき逃げで逮捕。現場は出演シーンの再撮影に追われています。また、今年の新春ドラマには、TBSが『逃げるは恥だが役に立つ』のスペシャル版を送り込んできます。そのなかで結果を残せるか。フジテレビの経営陣は祈るような気持ちでしょうね」(同前)

 役者・木村拓哉の真価が問われる。

(週刊FLASH 2020年11月24日号)