「濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信」スタジオ収録風景 濱田祐太郎さん(写真中央)と兵庫盲導犬協会施設長 宮本奈都美さん(写真右)

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 4月から月1回、ラジオ関西の『PUSH!』内で放送されている「濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信」。2018年の『R-1ぐらんぷり』王者で、「ひょうごユニバーサル大使」でもある“盲目の漫談家”濱田祐太郎さんが、「ユニバーサル社会」の重要性について発信している。「ユニバーサル社会」とは年齢・性別・障がいの有無や、言語・文化などの違いに関わりなく、すべての人が地域社会の一員として尊重される社会のこと。

 10月19日放送のゲストは、兵庫盲導犬協会施設長の宮本奈都美さんと、盲導犬のユリアン(ラブラドールレトリーバー)。6歳のベテラン盲導犬であるユリアンは、初めてのスタジオ内でも静かに待機。ユリアンのようにどんな場所でも落ち着いていて、おびえることや驚くことがないというのが、盲導犬に最適な性格という(ちなみに、コーナーの後半ではスヤスヤと眠っていました……)。

 濱田さんは同期の芸人・ゆりやんレトリィバァと比較して、「人間のほうの“ゆりやん”にこの落ち着きを見習ってほしい(笑)」とコメント。

「濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信」スタジオ収録風景 濱田祐太郎さん(写真中央)と兵庫盲導犬協会施設長 宮本奈都美さん(写真右)
盲導犬のユリアン(ラブラドールレトリーバー)

 この回のテーマは「視覚障がい者が盲導犬とともに自立した生活を営むためには?」。

 まず、盲導犬が全国でどれぐらい活躍しているかというと、なんと1000頭もいないとのこと。兵庫県では放送日時点で39頭。全国で盲導犬を希望する人がおよそ3000人といわれるなかで、実際に活躍する盲導犬が少ない理由としては「適正のある犬自体が少ないこと」や、「盲導犬は10年で引退するので、引退する盲導犬の利用者のもとに、新たな盲導犬を貸与しなければならない」などの理由が挙げられるそうだ。

 ちなみに盲導犬の訓練は1歳からスタートするとのこと。それまでは「パピーウォーカー」という盲導犬候補の子犬を家族の一員として迎えるボランティアに預けられ、人間と一緒の生活に慣れることから始まる。

 その後の訓練は大きく分けて3種類。“お座り”や“伏せ”などの簡単な指示を正確にこなすための「基本訓練」。ハーネスを付けて住宅街や交差点を歩いたり、公共の乗り物に乗るなどして、利用者を正しく誘導する「誘導訓練」。盲導犬を希望する人と一緒に行う「共同訓練」。そして、最終試験に合格すると、晴れて盲導犬となる。

 街でもたびたび見かける盲導犬だが、注意しておきたいのは、盲導犬に触ったり、声をかけたりしないこと。盲導犬が仕事に集中できず、結果的に利用者を困らせることにつながる。利用者が何かに困っている状態であれば、盲導犬のほうには声をかけず、まず、利用者に声をかけることが大事だそうだ。

 また、街で見かけるマークとして「補助犬マーク」も紹介。身体障害者補助犬法で定められた盲導犬・介助犬・聴導犬を受け入れているお店に貼られているマークで、補助犬同伴の啓発を促すもの。補助犬はペットではなく、利用者の身体の一部としてともに生活しており、衛生面も管理されているので、「補助犬マーク」を見たら理解と協力をお願いしたい。

 宮本さんは「盲導犬はまだ少ないのが実情で、育てるのにも費用がかかる。国の補助が出ないので、募金や支援で成り立っている。皆さんの支援をお願いします」と訴えた。

 番組後半は、障がいを持っている方が作った授産品を紹介するコーナー。この日にピックアップしたのは、社会福祉法人とよおか福祉会「とよおか作業所『郷・とーぷ』」の、【コウノトリのコーちゃんミニカステラ】。

コウノトリのコーちゃんミニカステラ
コウノトリのコーちゃんミニカステラ

 但馬の「コウノトリを育む農法」で育て上げたコシヒカリの米粉が原材料で、豊岡市のマスコット、コウノトリの「コーちゃん」をかたどっている。ほんのり広がるはちみつの甘さに出演者の顔もほころんだ。

 濱田さんは「さっきからカステラの良い匂いがスタジオに広がっているのに、ユリアンはずっと大人しいからすごい!」と、改めて盲導犬の性格に驚いていた。