松山英樹は「63」をマークし2位タイでフィニッシュ(撮影:GettyImages)

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<ビビント・ヒューストン・オープン 最終日◇8日◇メモリアルパークGC(テキサス州)◇7432ヤード・パー70>
米国男子ツアーのテキサス決戦で松山英樹が魅せた。首位と5打差からスタートした最終日は7バーディを奪い「63」と猛追。トータル11アンダーの2位タイで大会を終えた。昨年10月に日本で開催された「ZOZOチャンピオンシップ」以来の2位。3日目まではかみ合わないゴルフが続いていたが、ファイナルラウンドでは松山らしさが発揮された。
かすかな望みを持ってスタートした松山は前半を3バーディとして折り返すと、12番から連続バーディ。16番、17番でもバーディを奪うと、首位と1打差でホールアウト。その後、優勝したカルロス・オルティス(メキシコ)に振り切られたが、18ホール中17ホールでパーオン。前日まで苦労していたアイアンショットも精度を増し、バーディ量産体制を築いた。
「昨日の後半気づいたことがあったので、昨日の終わった後の練習でもうまくできたし、今日もスタートからいい距離感が出ていた。もう大丈夫かなって、少し安心してプレーできた」。ツアー屈指のアイアンプレーが機能し、持ち味を存分に生かした。
圧巻の追い上げを見せたが、「いいプレーができたと思う。前半のチャンスを外したのがすごく、もったいなかった」とあと一歩のところで勝利を逃した。最終的に2打足りなかったが、悔しさの中でも次週の「マスターズ」に向けては好材料がそろうラウンドとなった。
2017年8月以来の優勝は果たせなかったが、マスターズ前に強行出場した甲斐はあった。「今週出て新たな発見もあったし、上位でプレーできたのはすごく収穫かなと思う」。フェアウェイキープ率も尻上がりによくなり、チャンスメイクに成功。決勝ラウンドの2日間で11アンダーと、最高の状態で今年最後のメジャーに乗り込む。
ゴルフの内容が落ち着いてできそうな雰囲気があるので、そこはすごい救いだなって思うし、このプレーを続ければチャンスはすごくあるので頑張りたいと思う」。悲願のメジャー制覇に向け、準備は整った。
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