引退会見を行った山部佳苗(右)と花束を贈呈するミキハウスの野村忠宏GM

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 柔道女子78キロ超級で16年リオデジャネイロ五輪銅メダリストの山部佳苗(30)=ミキハウス=が6日、大阪・八尾市で引退会見を行った。昨年11月に手術を受けた腰の状態もあり、最後の試合となった先月31日の講道館杯では「戦っている最中に闘争心がなくなったと感じた。柔道選手として終わりだな」と引退を決意。「自分の中でやり切った。柔道人生に悔いはなく幸せ」と晴れやかに語った。

 山部はキレ味鋭い払い腰を武器に、全日本選手権を3度制すなど女子重量級の第一人者として活躍してきた。

 また、山梨学院大時代からアイドルグループ・ももいろクローバー(現Z)のファンでリオ五輪前から公言していたが、五輪後には番組で共演したり、17年にはオファーを受けてシングル「BLAST!」のミュージックビデオにも出演。夢の時間を振り返り「全部財産です。うれしかった」とほほを緩めた。以降、リーダーの百田夏菜子(26)とは誕生日などに連絡を取り合うなど交流があるという。

 山部が4日に引退を発表してからは、ももクロファン(モノノフ)からもSNSで多数のねぎらいの投稿やメッセージが届いたといい、「皆さん温かくて、ありがたいです」と感謝しきりだった。

 今後の活動は未定だが、「これからゆっくり考えて、何かしら柔道に携わりたい。柔道界に恩返ししたい」と将来的には指導者を目指す考えを明かした。あの空に向かって、未来に進む。

 ◆山部 佳苗(やまべ・かなえ)1990年9月22日、北海道札幌市出身。6歳から柔道を始めた。旭川大高から山梨学院大に進学し、4年時に全日本選手権を初制覇。13年に入社したミキハウスでは薪谷翠コーチに師事し、15年世界選手権で3位。翌年のリオ五輪では銅メダルを獲得した。右組みで、得意技は払い腰。172センチ、105キロ。