Jリーグ、ファビオの酒気帯び運転隠ぺいのアルビレックス新潟に罰金300万円とけん責処分

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Jリーグは6日、アルビレックス新潟に対する懲罰の決定を発表した。

新潟では9月17日、FWファビオ(23)が新潟県新潟市内にて、午前1時から2時にかけて酒気帯び運転をしていたことが判明。さらにクラブは、この事実を隠ぺいし、10月14日までJリーグに報告していなかったことが大きな問題として取り上げられていた。

その後クラブは、ファビオおよび酒気帯び運転ほう助の疑いがあったFWペドロ・マンジー(32)と契約解除。前者は道路交通法違反の罪で罰金刑を科された一方で、後者は起訴猶予処分という決着に。

そしてこの度、Jリーグの村井満チェアマンはアルビレックス新潟に対し、罰金300万円とけん責処分を言い渡した。

処分の理由についてJリーグは、罰金に関しては「アルビレックス新潟は、ファビオ選手を含む外国人選手に対し、各国ごとに法規制の実情が異なることなどから外国人選手が犯しがちな飲酒運転について、これを適切に防止するために必要な指導、教育等の措置を講じていなかった」と説明。

また、けん責に関しては「同クラブは、ファビオ選手が上記酒気帯び運転により検挙されたことを知った後、この情報を代表取締役社長、ゼネラルマネージャー及び監督の三者で共有するにとどめ、Jリーグに対しても直ちに報告せず、同年10月12日、外部から通報を受けたJリーグからの確認を受けて初めて同月14日にJリーグに報告するに至った。その結果、この間、同クラブはJリーグによる是正の機会のないまま、独自の判断により、同選手をリーグ戦6試合に出場させることとなり、ひいてはJリーグの信用を大きく損うこととなった」としている。

これらの処分に対して、同日前任の是永大輔氏に代わり新潟の代表取締役社長に就任した中野幸夫氏が「このたびは、ファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、後援会員の皆様、ホームタウンの関係者様、Jリーグ、サッカー、スポーツに関わる皆様に、多大なるご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。Jリーグからの懲罰を真摯に受け止め、再発防止と信頼回復に努めてまいります。今後ともご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます」と声明を発表している。