実質40万円以上お得!? トヨタ新型「ハリアー」はハイブリッドが断然オススメなワケ
新型ハリアーを買うならハイブリッド! その理由とは
トヨタの新型「ハリアー」が売れ続けている。最新の納期は3か月から7か月と、増産体制を整えやや短縮されたようだけれど依然好調。
もっとも人気があるのは、高い調光式パノラマサンルーフ付きの「Zレザーパッケージ」で、生産追いつかず半年待ち。
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逆にベースグレードなら1月納車もあるといい、いずれにしろ今からオーダーすればすべて2021年登録になります。
興味深いことに2020年12月登録と、2021年1月登録では5年後の買い取り価格が20万円くらい変わってきます。
中古車市場だと初年度登録で基本的な相場を決めているためなのだけれど、これからオーダーした人は少しお得ということになる。ということで新型ハリアーを買うのなら、そろそろ良いタイミングになってきたかもしれません。
先日、改めて街中から一般道、高速道路など売れ筋のハイブリッドで800kmくらい試乗してみたので、実用燃費や使い勝手を含めたレポートをしてみたい。
まず実用燃費だけれど、正直な話、期待値を大幅に凌いだ。ハリアーに搭載されているのは新世代のハイブリッドとなり、従来のニッケル水素電池よりパワフルなリチウムイオン電池を使う。
結果、アクセル踏んだ時のパワーや(レスポンス)、回生効率など大幅に向上。乗っているとエンジンの回転上昇より早いタイミングでパワー出てきます。
今までのハイブリッドよりずっと気持ち良い。エンジン音もくぐもった感じから乾いた&軽快な感じになっている。全体的にシェイプアップされシャープなパワーユニットになった。
モーターのアシスト量を増やしているため加速時などのアクセル開度が少なくて済み、かつまたエネルギー回生量増えたのだろう。
驚くべきことに平均すると20km/Lくらい走ってくれます。従来世代の2.4リッターハイブリッドモデルだと16km/L程度だったため、2.5リッターハイブリッドの新世代になり20%くらい実用燃費は向上していることになる。
なかでも素晴らしいのが高速燃費。高速巡航状態だと“ほぼ”エンジンだけで走るため、エンジンの熱効率により燃費は大きく変わる。
新世代ハイブリッドのエンジン、40%以上の熱効率を実現しているから凄い。大柄なボディながら、100km/Lにクルーズコントロールをセットして走ると20km/Lを下回らないのだった。
流れの良い一般道だと20km/Lを余裕で超えてくる。燃費に一番厳しい都市部の渋滞路をノロノロ走っても17km/Lを割ることは無い。
平均燃費を18km/Lとし、ガソリンの2リッターを10km/L(都市部に住んでいるならもっと悪い)と仮定すれば、走行1万kmで5万4千円ハイブリッドのほうが安いガソリン代で済む計算。
Gグレードだと価格差41万円。購入時などの減免税額(Gグレードは約13万円)を含めたら28万円差。つまり5万km走った時点でハイブリッドモデルとガソリンの2リッター車は同じ価格になってしまう。
また、5年/5万kmで下取りに出したらハイブリッドのほうが間違いなく20万円以上高くなる。新型ハリアーを買うならハイブリッドしかありません。
使い勝手も「いいね!」。新型ハリアーはなかなか良いチョイス?
使い勝手もモンク無し。十分な広さのリアシートを持つためゆったり移動出来るし、ラゲッジスペースは満足出来るレベル。
コンパクトカーでも最低必要なキャビンスペースを確保出来ていると思うけれど、海外旅行用トランクを積むとなれば厳しい。余裕を持って買い物したりロングドライブするとなればハリアーくらいの広さが欲しいところ。
今回、高速道路を連続して300km以上走り改めて感じたのはステアリングフィールと乗り心地の良さ。
どうやらハリアーから電動ステアリングの制御を変更したらしく(正確に書くとほぼ同じタイミングで発表されたRAV4 PHVも新しい制御です)、直進付近のしっかり感が明らかに良くなっている。ドッシリ走るのだった。
乗り心地も滑らかで私(国沢光宏)のような「乗り心地フェチ」ですら足回りの変更を考えなくて良いレベルになっています。
ということで納期が若干短くなった新型ハリアー、なかなか良いチョイスだと思う。すでに発売から半年経つため、値引きも拡大中。前述の数年後の下取り額アップと合わせ、4か月前より実質的に40万円以上安くなっています。