トイレタンクの蛇口の“5年モノ”の汚れをキレイにしたい!!【試してみた】

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こんにちは、家事コツ研究員のコンドウです。
今のマンションに住んで5年になりますが、最近トイレに行くたびに「そろそろ…」と気になっていることがあります。
それは…5年モノの“化石”を取りたーい!

“化石”とはトイレタンクの上の蛇口にガッシリとこびりついた汚れのこと。
自分の名誉のために言うと、トイレ掃除のたびにお掃除シートでササッと拭いてはいたのですが、いつのころからかガリガリに石化(?)。よく見るとエメラルドグリーンでちょっとキレイだけど、これはダメだ。

われらが暮らしニスタの“お掃除名人”ハニクロさんの投稿を参考にしつつ、お掃除してみました!

汚れの正体を確認

この“化石”の正体はミネラル成分。水道水にはカルシウムやマグネシウムが含まれていて、乾くと固まってこのように付着してしまうそうなんです。

酸性エコ洗剤「クエン酸」の出番♪

カルシウムといえば、アルカリ性。アルカリ性の汚れは酸性に弱いということで、おなじみのエコ洗剤「クエン酸」を使います。

ちなみに、トイレタンクの蛇口の正式名称って知ってますか?
「手洗い管」と言うらしいです。でも、「トイレタンクの上の蛇口」のほうが伝わりますね。

用意するもの

・クエン酸:小さじ1
・ぬるま湯(水でも可):100ml
・キッチンペーパー:数枚
・洗いおけ(小さい容器でも大丈夫)

特に“化石”部分を中心にクエン酸湿布

洗いおけにぬるま湯とクエン酸を入れてよくかき混ぜて、クエン酸液を作ります。そこに細長く折ったクッキングペーパーを染み込ませ、蛇口に巻きつけて湿布します。ついでにタンクの水受けにも湿布して、これで30分放置。

あれ?思ったほど取れてない…

ペーパーを外したら、キラリン!とピカピカの蛇口が現れるはずだったのに、あんまり取れてない…?

よく見ると白い固まりは消えたような気がしますが、その分、エメラルドグリーンが際立つ結果に。

神々しくも見えるエメラルドグリーンの汚れについて調べてみると、
これは「緑青(ろくしょう)」というもので、タンクの配水管の銅パイプが酸化して出てくるサビということが判明!

ぐぬぬ…。ラスボスか。

でも、緑青にはクエン酸が効果的!っていろいろなお掃除記事にも書いてあったのに…なんでダメだったんしょうか??

もしや!クエン酸をケチったのがまずかったかも。ペーパーもふわっと巻いてたし。ここから本気モードで仕切り直しです。

高濃度クエン酸湿布でガッツリ輪ゴム固定!

最初は、一般的な割合の「水100ml:クエン酸 小さじ1」でクエン酸湿布をしてみたのですが、5年モノのガンコな汚れには、こんなヤワなクエン酸液ではダメだったのかもしれません。

ちなみに、ハニクロ先輩は「ぬるま湯100ml:クエン酸 大さじ1」。そして「クエン酸を飽和状態まで入れる!」というストロングスタイル。

本気モードにシフトして、ぬるま湯100mにクエン酸を山盛り大さじ1投入。
試しになめてみると…酸っぺ!
…いや、酸だから当たり前だけども。なんか確かめずにはいられなかった。

ペーパー湿布も念入りにします。細長く折ったキッチンペーパーに高濃度クエン酸液をたっぷり染み込ませ、化石部分にギュッと巻き付け、さらに輪ゴムで固定。
このときあまりギュッとやりすぎるとクエン酸液がしぼられちゃうのでご注意を。

あとは同じく30分待つ!

取れてきた!!

だいぶ取れてきました!やっぱり濃いって大切♡
でも、もう少しなんとかしたいです。
普段はズボラなくせに、やり出すと完ぺきを目指したい!何かでこすってみようかな。

そのとき、何気なく見たクエン酸の袋の裏にヒントを発見!「ナチュラルクリーニング使用特長早見表」によると、優秀な「研磨力」を持つのは「重曹」!

ラストは、重曹の出番です♪

重曹&クエン酸ペーストで磨いてみる

重曹 大さじ1+クエン酸 小さじ1+水少々でペーストを作り、使い古しの歯ブラシでこすります。ペーストは泡ブクブクになりますが、気にせずしっかり混ぜてから使ってください。こする作業は、念のため、タンクの上に紙を敷いて行いました。

取れた―♪

重曹ペーストをウェスできれいに拭き取ると、 “化石”の姿はほぼありません!
格闘すること30分。いや〜良い仕事ができました。

最後に、クエン酸を中和させるため、蛇口を重曹水で水拭きしました。
クエン酸が残っていると、蛇口がくもったり、白い跡が残ったりすることもあるそうなので、仕上げも抜かりなく。

比べてみると…断然キレイになってる!!

こうして画像を並べてみると、違いがハッキリ。ちゃんとキレイになってよかったです。

でも、ちょっとハゲました…涙。
素材が樹脂素材にメッキ塗装された蛇口だったため、歯ブラシでゴシゴシやりすぎたか、塗装がちょっとだけハゲてしまいました。みなさんもご注意ください。

結論!クエン酸はケチらない

蛇口のガンコな“化石”汚れには、
●高濃度のクエン酸液(水100ml:クエン酸 大さじ1〜)で湿布
●湿布時間を長めにとる(30分〜1時間)
●それでも取れない場合は重曹ペーストでこする

うちのようにタンクの配水管が銅製の場合、お掃除をサボると再びエメラルドグリーンになりやすいみたいです。お掃除のたびに蛇口もしっかり拭いて、汚れを貯めないことが大事ですね!

文・写真/暮らしニスタ編集部 近藤