10回、ヤクルトの攻撃が終わり優勝が決定し、歓声に応える原監督

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 巨人が2年連続38度目(1リーグ時代を含めて47度目)のリーグ優勝を決めた。新型コロナウイルスの影響で変則日程となったシーズン。V目前でもたつきはあったものの、2位以下を大きく引き離して頂点へ駆け上がった。

 巨人以外の5球団にとっては見せ場を作ることすらできず、屈辱的なシーズンとなった。デイリースポーツ評論家の関本四十四氏は「ここまでの独走を許した要因は、5球団全てにある。確かに巨人は全てがうまくいった印象だが、他の球団は何をやっていたのかと思いたくなるシーズンだった」と厳しく批判。ここでは各球団の敗因がどこにあったのか、振り返る。

 【阪神】

 開幕12試合で2勝10敗。極度の貧打に苦しみ、スタートダッシュに失敗した。期待のボーアは開幕18打席安打が出ず、17本塁打といまひとつ。チームとしても失策数が両リーグ最多で、安定感を欠いた。

 関本氏「戦前から外国人次第と言われていたチーム。ボーアが打てず、チーム全体が波に乗れなかった」

 【中日】

 開幕直後はリリーフ陣の整備ができず、6月のチーム防御率4・45。打線は平田が不振でビシエドも好不調の波に苦しんだ。後半は大野雄を中心に投手陣の奮闘で順位を上げたが、序盤のもたつきが響いた。

 関本氏「選手起用を誤り、サヨナラの好機で投手に代打・投手を送らざるを得ない試合があったが、序盤は特にベンチワークが機能していなかった」

 【DeNA】

 守護神の山崎康が絶不調。エース今永も故障でチームを離れ、先発の駒が不足した。9月3日の巨人戦では中継ぎのパットンが先発して大炎上。苦しいチーム事情が浮き彫りとなった。筒香の抜けた穴は佐野が埋めたが、ソト、ロペスも力を発揮しきれず。オースティンも故障で抜ける期間が長かった。ラミレス監督の今季限りの辞任も決まった。

 関本氏「爆発力があり、はまれば優勝も狙える可能性もあったと思うが、不調の主力をカバーできる戦力が備わっていなかった」

 【広島】

 投手陣が崩れる試合が目立った。ジョンソンで勝てず、開幕守護神のスコットも期待外れ。ドラ1森下が奮闘したがエース大瀬良は故障離脱し、チーム防御率は悪化した。打線も開幕1番だったピレラ、メヒアが結果を残せず、迫力を欠いた。

 関本氏「3連覇していたチームと比較し、走攻守においてスピードが落ちた」

 【ヤクルト】

 7月を終えた時点で貯金3。予想を覆したスタートとなったが、8月以降は急降下。新戦力が全くと言っていいほど機能せず、12球団ワーストの防御率と苦しんだ。山田哲の不調も痛かった。

 関本氏「先発、リリーフともに層が薄い。野手のエスコバーも守備がいいと言っても長打力がなさすぎる。ひと言で言えば、戦力不足だった」