RBライプツィヒの青年指揮官、ユリアン・ナーゲルスマン監督の視線は、すでに過去ではなく、未来へと向けられていた。水曜に行われたチャンピオンズリーグGL第2戦マンチェスター・ユナイテッド戦では、創設11年来最大の得失点差での敗戦となったものの、「特に追加ミーティングを行うわけではない」とコメント。

 終盤20分で崩されたのもまた、今シーズンのライプツィヒにとっては初めての屈辱ではあったのだが、逆に今節では引き分け以上で創設以来最大の勝ち点数をリーグ戦では得るほど、好調な戦いをみせてきたという側面もある。「成功を収めていくということは、その時に扉をパタンと閉めれば済むようなものではない。むしろ階段のステップだよ。今は一歩後退したが、これからまた数段前進することもできる、そういうものさ」

 ただその一方で先日のマンチェスターでの戦いと同様に、守備の主軸選手である3人、ルーカス・クロスターマンとコンラッド・ライマー、そしてノルディ・ムキエレについては、週末の試合でも欠場を余儀なくされ、タイラー・アダムスについては組織的な損傷は確認されず「純粋に痛みの問題。なんとか週末に耐えられればいいのだが」と希望しているところ。加えて火曜日に試合があったグラードバッハよりも、回復まで24時間分少ないことは「メリットではない」が、それでもナーゲルスマン監督はあくまで、前を見続けている。