ブレーメン戦に臨む長谷部誠、来季欧州の舞台に立つためには「改善しなければならない」

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フランクフルトのMF長谷部誠が、ブレーメン戦に向けた記者会見に出席した。クラブ公式サイトが伝えた。

今シーズンの開幕戦から無敗を続けていたフランクフルトだが、24日に行われた第5節のバイエルン戦では5-0で完敗。シーズン初黒星を喫していた。

長谷部は全5試合に先発出場している中で、このバイエルン戦の5失点についてコメント。「5失点は明らかに多すぎました。ちょっとした打撃でした。すでに試合を分析済みで、ネガティブな面とポジティブな面の両方を特定するとができました。重要なのは土曜日でそれを実行し、より良い結果を出すことです」と語り、すでに分析済みであると語った。

長谷部は開幕から5試合で先発し、今シーズンが現役ラストシーズンの可能性もささやかれている。コンディションも良い状況だが、それは試合数が少なくなったことが影響しているようだ。

「もちろん今シーズンの試合数は過去2年間よりも大幅に少ないです。体への負担も低くなっています。僕の体力だけじゃなく、メンタルにも影響を及ぼしますし、試合の間に回復する時間もあります」

現在は8位に位置しているフランクフルト。まずまずのスタートだが、この先の戦いが来季のヨーロッパの大会への出場権に影響すると考えているようだ。

「5試合で8ポイントを獲得しています。今の状態ではバイエルンに負けてもおかしくはありません。ただ、ビーレフェルトとケルンに対して4ポイントを落としてしまいました。だから、ある程度順調に進んでいると思います」

「ただ、来年ヨーロッパの舞台で戦いたいのであれば、改善しなければなりません。ブレーメンとシュツットガルトに対しては、可能であれば6ポイントを獲得したいです」

そのフランクフルトは、同じ勝ち点で並び日本代表FW大迫勇也が所属するブレーメンと31日に対戦する。フロリアン・コーフェルト監督に率いられるチームは2019-20シーズンはプレーオフも戦ったが、今シーズンは良いスタートを切ったと分析。長谷部は警戒した。

「ブレーメンはとても良いスタートを切ったと思います。彼らも最初の5試合で8ポイントを獲得しました。昨シーズンはブレーメンにとってとても難しい状況でしたが、彼らは今シーズンすでにそのクオリティを証明しています。だから簡単なゲームだとは思っていません」

「若い監督もいます。ほぼ同じ年齢です(コーフェルト監督は38歳、長谷部は36歳)。でも僕もまだ若いですね(笑)。フロリアン・コーフェルトはとても感情的で、ゲーム中はじっと見ているので、この感情が試合に反映されると思います」

ブンデスリーガは11月2日から再び無観客試合になることが決定した。会見時点では発表されていなかったものの、ブレーメン戦はフランクフルトの保健所から無観客開催を求められていた中、再び無観客試合となることについて、長谷部が見解を語った。

「とても残念です。僕たちにとってもちろんすごく悪いことです。サポーターがいない中でプレーすると、感情や情熱など多くの要素を欠くことになります。ただ、今まで10試合以上、無観客試合でプレーしました。サポーターがいなくても、執念を見せ、感情を持ってプレーしなければいけません」