IMALUさんが今、最も気になる人を招いて行う対談連載の第2回目のゲストは、『マツコ会議』の街頭インタビューで話題を呼び、その後芸能界デビューを果たしたぺえさん。ぺえさんの飾らない姿を公開したYouTube動画やInstagramは、悩める人々の支えになっていると話題に。

今回はそんなぺえさんとIMALUさんの恋愛観や、仕事面での思いを前編と後編に分けてお届けします。

――お二人の出会いを教えてください。

IMALU:最初はたしか番組で会ったんだよね! でもそれも結構前の話で、私がぺえちゃんの大ファンだから、たまにInstagramでDMしたりコメントしたりしてて、今日やっと会えたって感じですね。

ぺえ:一緒に共演したときも、一言二言喋ったぐらいで。正直ここまで歩み寄って下さる方だとは、思っていなかったんですよね。IMALUさんってすごく気さくで、一緒にいて心地いい人だなって感じていました。

IMALU:私はぺえちゃんを見ていて、すごく飾らない人だし、自分のスタイルをちゃんと持っているから、ぜひ直接会ってお話したいなと思って今回お声がけさせてもらいました。

――ぺえさんがメディアに出るようになったきっかけは?

ぺえ:小学校から高校までバレーボールをやっていて、大学も体育大に通っていたんですよ。四六時中ジャージ姿で髪型も坊主だったから、学生時代に経験していない真逆のことに挑戦してみようと思ったんです。今の自分がどのぐらいできるのかなと思ったときに、「ちょっと3年だけ、原宿に行ってくる」って両親に伝えて、山形から上京してショップ店員を始めました。

それから1年後ぐらいに、たまたま原宿の綿あめ屋さんに並んでいたら、『マツコ会議』の街頭インタビューをしてもらえて。10分ぐらいオンエアされたんですけど、放送後はTwitterのフォロワーが3万人くらい増えたんです。

IMALU:え、そんなに増えたの!ちなみにどんなことを答えたの?

ぺえ:マツコさんに「男の子?女の子?」って聞かれて、「わかんないです」って言ったんです。見てもらったら分かると思うんですけど、結構話している内容は面白かったと思います(笑)。放送されて2カ月後ぐらいには事務所から声が掛かって、自分でもよく分からないまま、メディアに出るようになりましたね。

IMALU:じゃあ全然予想してない展開だったんだね。学生時代からメイクには、興味があった?

ぺえ:自分の中に女性的な部分は強くあったので、メイクとかにはすごく興味がありました。でも「自分になんかできない」と思ってたし、本気で部活に向き合っていたこともあって、目を背けてきたんです。 けど原宿に出てきてから、その願望は強くなりましたね。自分を表現する方法とか、かわいいと思う基準とか、そういうものがすべて変わって。何かに影響を受けたというよりかは、原宿にいたら自然と今の自分が出来上がっていった感じかな。

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――自身のセクシャリティに気づいたのはいつでしたか?

ぺえ:違和感を感じ始めたのは小学校5年生のときで、それまでは女性が好きだったんです。それから中学2年生のときに初めて彼氏ができて、友達にもカミングアウトしていたので、学校生活とかではあまり悩まなかったですね。でも家族には、言えませんでした。

IMALU:そうなんだ! 何か周りにネガティブなことを言われたりするってことも、なかったってことだよね?

ぺえ:私は最初誰にも言わないで、隠しておこうと思ったんです。でも当時の彼が全く隠さない人で、彼には彼女がいたことがあったし、私も「いいの?」って感じで。学校内でも手を繋いできたりとかしてきて、彼のペースに引っ張られていました。でも最初はそういう彼の行動に私も戸惑ったし、周りも嘘だろって引いてましたよ(笑)。好きが先行しちゃったら、周りももう止められないし受け入れるしかないので、自分たちでいやすい環境を作れたという感じもあります。

彼とは高校3年生のときまで付き合ってたんですけど、私にとって最初で最後の彼氏です。そこからもう10年もいないんですよ。彼氏がいない期間が長すぎて、それでYouTubeでも彼氏を募集することにしたんですよね(笑)。

IMALU:YouTubeでの彼氏募集は、そういうことだったんだね。長く付き合ってたと思うんだけど、彼とは何で別れちゃったの?

ぺえ:お互い別の県の大学に進学することになって、私が遠距離恋愛に耐えられなくなるだろうと言われて、別れることになったんです。

会っていない期間があっても、いつかはまた巡り合うんだろうと思って油断してて。そんな風に思ってたら、今年結婚してたんですよ!「え、私バカみたい」って思っちゃって(笑)。Facebookで結婚したことを知ったんですけど、実はその投稿を見る一週間前に電話が来ていて。でも強がって「え?何?」とか言っちゃったんです。「ちゃんと会って話したいことがある」って言われたけど、「電話で言ってよ」って言うと、「じゃあいいよ」と言われて。

それで結婚の報告を見て、「え!これ!?」ってなって(笑)。自分の中でずっと彼が運命の人って言い聞かせてきたから、それが目の前で消えたときに本気で彼氏探そうとなったんです。だから私がもっと早く歩み寄ったり、話したりすればよかったなって。自分のせいだし、こんな思いをするんだったら強がるのはもうやめようと思いました。

――IMALUさんはどんな人がタイプですか?

IMALU:私は穏やかな人がいいなって思いますね。どちらかっていうとグループの先頭に立って引っ張っていくような人ではなくて、ちょっと外側から見てるぐらいの人のほうが好きかな。やさしくて笑顔がかわいい人が好きです。

ぺえ:同じ職業の人のほうがいいですか?

IMALU:うーん、正直そこはどっちでもいいかなぁ。でもこの仕事をしていることに対しては、理解してもらいたいな。この仕事ってすごく不定期な仕事だし、波もあるから、そこに関しては理解してくれる人でないと難しいかも。だから職業はあんまり関係ないかなって思うんだよね。

ぺえちゃんもそうだと思うけど、出会う人はすでに自分のことを知っている人が多いと思うの。たとえばカフェの店員さんと出会ったとしても、その人はもうすでに自分のことを知ってるし。自分のことを知らない人と出会うっていうのは、難しいかなと思うよね。

――ぺえさんは上京してから、「この人だ!」と感じるような出会いはありましたか?

ぺえ:なかったんですよ。気づいたら10年経っちゃってて。この人! って思う人はいなかったですね。

IMALU:今までの恋愛の中で綺麗に関係が終わってる人に対しては、どこかで再会したときにお互いフリーだったら、ときめきを感じるとも思うし。でもそう思える恋ってなかなかできないよね。10代のときの恋愛観と28歳になった今の恋愛観ってかなり変わってくると思うんだよね。ぺえちゃんはどんな人がいい?

ぺえ:私に関して何も言わない人がいいかな(笑)。自由にさせてくれる人とか。

IMALU:自由にさせてくれるっていうことは、束縛しない人ってこと?

ぺえ:それさえも、わからなくなってるかも。若いときの恋愛の感覚と今って全然違うと思うんですよ。今恋愛したら私は束縛をしないし、されたくもないって思うんだけど、いざ付き合ってみたらそう思えない可能性もあるし。何とも言えないですかね。私は仕事に関してもですけど、直感を信じてここまで来れたっていうのがあるから、ときめきみたいのを大事にしているんです。

IMALU:じゃあ今は、恋愛モードに持っていこうかなっていう時期なんだね!

ぺえ:いざ恋愛するぞってなったときに、本当に出来るのか不安はありますね。けどこうやって本気で恋愛に向き合おうとしたからこそ、私は今すごくひとりの時間を楽しんでるんだなとも思いました。

自身の恋愛観について赤裸々に語ってくれた、IMALUさんとぺえさん。後編は、仕事との向き合い方や今後の目標について聞いていきます!