辞任を表明したスペイン1部リーグ、FCバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長(2020年8月19日撮影)。(c)Josep LAGO/ AFP

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【AFP=時事】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長が27日、他の理事と共に辞任することを発表した。しかしその一方で、会長は「将来の欧州スーパーリーグ」参戦を受け入れるという爆弾も残している。

 バルトメウ会長はリオネル・メッシ(Lionel Messi)との対立が公になり、ファンからの重圧が高まる中で辞任を決断した。会長の辞任は、この夏に退団を目指したものの実現しなかったメッシの去就にも影響する可能性がある。

 バルトメウ会長は公式発表で「私および理事会の他全員の辞任を伝えたい」「冷静に落ち着いて下した決定であり、他の理事も皆納得している」と話した。

 しかし会長はその一方で、「クラブ財政の安定を約束する」ものとして「将来の欧州スーパーリーグ」参戦に向けた提案を受け入れたことも明かした。この発言はクラブの枠を超えて大きな波紋を呼ぶとみられる。

 バルセロナは今月、昨シーズンの会計が9700万ユーロ(約120億円)の赤字で、負債の合計がそれまでの2倍以上となる4億8800万ユーロ(約600億円)に達したことを発表している。バルトメウ会長をはじめとする理事会は、個人的にその責任を問われる可能性もあり、収入を増やす策としてスーパーリーグに意欲的なのはそれが理由だとみられる。

 スペインプロサッカーリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス(Javier Tebas)会長は、ツイッター(Twitter)で「残念なことに、バルトメウが会長として最後の日に、クラブを破滅に導くぜい弱な空想上のリーグ参加を表明した。サッカー界のことを何も知らない証拠だ」と反応している。

 バルトメウ会長をめぐっては、退任を求める会員の署名が2万筆以上集まっており、不信任投票実施の要件を満たしていたが、今回の辞任発表により投票は回避された。

 今後は当面、暫定の理事会がクラブを運営し、3か月以内に後任を決める会長選が行われる。後任はジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)氏かビクトル・フォント(Victor Font)氏が有力とみられている。

 バルセロナは現在リーグ12位で、バルトメウ会長にとっては、1-3で敗れたレアル・マドリード(Real Madrid)との伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」が最後の試合になった。

【翻訳編集】AFPBB News

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