「誰がメッシの残留を保証した?」…バルトメウ氏、ここまで辞めなかった理由とは

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 バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は27日、辞意を表明した。同日、スペイン紙『マルカ』や同『アス』などが会見の様子を伝えた。

 ファンからの不満が溜まる中、不信任投票を前に自ら辞任することを決めたバルトメウ会長。会見では「役員も私も、我々の決断に満足している」とコメントした。

「バルセロナは世界で最も称賛されている団体の一つ。メンバーの利益を第一に考えてこのクラブの会長を務められたことは光栄だよ」

 来年3月に次期会長選挙を実施する意向を示していたバルトメウ会長だが、「状況を落ち着かせるために、3月に会長選を開催するよう言っていた」とその理由を述べた。多くの批判を浴びていたにも関わらず、前日まで続投を表明していたのは「3月に選挙が予定されているため辞める理由がなかった。避けて通れない責任」だと語っている。また、もっと早く辞めなかった理由を問われると、以下の様に答えた。

「(自分がやらずして)誰がメッシの残留を保証したか。誰が新しい監督を雇ったか。誰がチームのサラリーを下げることに同意しただろうか。私は一時的に外部の人物にクラブを運営させることができなかった」

 結局カタルーニャ州が11月初旬の不信任投票を要請したため、その前に辞任することを決定。成績不振やエースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの退団騒動に限らず、新型コロナウイルスによる経済的影響もバルトメウ氏を追い詰めていた。

「我々は経費削減して収入を増やすための経済対策に応じることなく辞任することになった」

「選手の給与調整が完了することを願っているが、もしできなければ非常に深刻な状況になるだろう」