「ここ数年『アクティブ型よりもインデックス型のパフォーマンスがいい』と言われ続け、アクティブ型は役目を終えた存在になりかけていました。しかし、指数との連動を目指すインデックス型がコロナショックで軒並み成績を落とすなか、結果を残し続けているのが柔軟な運用ができるアクティブ型の投信。コロナ以前には、景気の変動によって各企業の好不調は比較的横並びで、そのために指数との連動を図るインデックス型が重宝されました。しかし、『アフターコロナ時代は企業の優勝劣敗の差が大きくなる』、今後は伸びる企業を見極めて運用するアクティブ型投信の価値が再び高まるはず」(田嶋氏)

 債券で安定性を高めつつ、世界経済の成長は「全世界型」で、局所的な成長は「アクティブ型」で拾う。バランスのなかにも“攻めの姿勢”が重要だ。

<こんな人にオススメ>
アクティブ型も組み込み攻守を両立!
・大きく得をするよりも大きく損をしたくない
・ある程度のリターンは確保したい
・妻や子供など養う家族がいる

年齢:42歳
家族:既婚・子供1人
年収:700万円
資産:800万円
住居:賃貸
目標利回り:5〜6%

◆リバランスは定期的に
 ポートフォリオを組んでも、日々の価格変動によってバランスは崩れていくもの。そのため定期的にリバランスする必要がある。

「リバランスの方法は2つ。ひとつ目は減った部分を買い足してもとのバランスに戻す方法。ふたつ目は、増えたものを売って、減ったものを買い足す方法です。しかし、売買する度に手数料や税金がかかるため、購入手数料のみで済む前者のほうがオススメです」(竹内氏)

 積み立てを行っていても、全体のバランスを意識することは少ないはず。だからこそ「半年に1回」「1年に1回」など、定期的に比率を見直す基準を作り、リバランスすることも忘れないようにしたい。

◆【堅実タイプ】債券中心の配分で資産を守る
 損失を最小限かつ慎重に資産運用をしたいならば堅実タイプを選ぶべき。安定性が最重要となるため、株と債券の比率は3:7がベターだ。

「将来の積み立て金額が少なくなる50代や定年世代はもちろん、積み立ててきた資産が大きくなってきた人も『資産を減らさないこと』も意識しなければならないため、こうした堅実なポートフォリオに切り替えるべき。債券は国内よりも外国債券を多めに保有し、安定性を確保しつつも国内債券オンリーよりもリターンが望める運用を行いましょう」(投資信託・株初心者アドバイザー竹内弘樹氏)

 竹内氏が挙げた債券型の投信は「ニッセイ外国債券インデックスファンド」と「ニッセイ国内債券インデックスファンド」。どちらも購入・換金手数料なしという低コストが魅力だ。

「大きなリターンが望めないぶん、運用会社に支払う手数料である信託報酬は低いに越したことはありません。外国株式、国内株式それぞれのインデックス型投信も、信託報酬が0・1%を切った『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』や、業界最安水準を目指し続けることをモットーに掲げる『eMAXIS Slim国内株式(日経平均)』がオススメ。また、コストを削るために国内の債券は投資信託ではなく個人向け国債を代用してもOKです」(竹内氏)

 加齢とともにリスクを下げていくのがポートフォリオの基本。定年後も運用を続ける場合は、株の比率を徐々に落としていくリバランスも必要だ。

<こんな人にオススメ>
今ある資産を堅実に増やしたい!
・50代以上
・投資初心者なので慎重に始めたい
・可能な限りコストを抑えたい
・リターン低めでも損はしたくない年齢:56歳
家族:既婚・子供2人
年収:800万円
資産:1000万円