ラリー中にラケットを失うハプニング!19歳新鋭が見せたまさかの対応は

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「ATP250 ケルン」(ドイツ・ケルン/10月19日〜10月25日/室内ハードコート)で自身2度目のツアーベスト4に進出した、世界46位の19歳ヤニク・シンネル(イタリア)。準々決勝でラリー中にラケットを失うというハプニングが起こった。

その珍事があったのは第1セット。シンネルから見てゲームカウント4-2の時点だった。


シンネルはサーブを放つと、3球目にバックハンドでクロスに展開。続いてドロップショットで相手をネット前に動かすと、今度はロブを繰り出し前後左右に揺さぶった。


相手は下がりながら、何とか高いロブを返球。前に詰めていたシンネルは、あとはスマッシュで仕留めるという体制に。しかし、なんとスマッシュをインパクトした瞬間にラケットがすっぽ抜けてしまい、シンネルはボールを返球する術を失ってしまった。


あいにく、シンネルがスマッシュした球は十分な威力なく相手の正面に返ってしまい、相手はそれを楽々返球。両手を広げてさてどうしようかという雰囲気のシンネルは、仕方なく自分の頭でヘディングを披露した。


なお、ヘディングした球は相手のコート内に返らなかったが、そもそもプレー中に身体にボールが当たると相手のポイントとなる上、すっぽ抜けたラケットがネットに当たったためその時点でシンネルは失点だった。


この時の様子をTennis TVがTwitterやInstagramで動画投稿。ATP(男子プロテニス協会)も「テニスがサッカーに切り替わった」と紹介している。そして、ユーザーからは「ライブで観てたけど可笑しかった」「このとっさの反応、大好き」「ナイスヘディング」「ゴ―――――ル!!!」といったコメントが寄せられている。


思わぬハプニングでポイントを失ったシンネルだが、このゲームをしっかりとキープ。そして試合もフルセットの末に勝利した。現地24日に行われる準決勝では「全仏オープン」で破った相手、第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と再戦する。


テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP250 ケルン」でのシンネル
(Photo by Jonas Güttler/picture alliance via Getty Images)