体がだるい、気分が落ち込むなど、季節の変わり目に感じやすい不調は、女性ホルモンの影響かも。女性ホルモンのバランスが崩れている原因は、自律神経の乱れにあるのかもしれません。では、自律神経を整えるには、どうすればいいの?医師の飛田砂織先生に教えてもらいましょう。

自律神経は、生活習慣で整える

自律神経は、夜になったら自然に眠くなり、昼間は活動的になる自然の働きです。規則的な生活習慣と睡眠習慣で、その働きを整えましょう。

自律神経を整える DAYTIME

朝はしっかり起きて太陽の光を浴びる

寝つきが悪い、眠りが浅い人は、朝起きたときにカーテンを開けて、太陽の光を浴びましょう。そうすることで体内時計がリセットされます。14〜16時間後には、自然な眠気が訪れるはず。

昼寝はしてもOK? 

昼食後など、日中に眠くなってしまうという人は、30分程度の仮眠をとるのはOK。あまり寝すぎると夜の睡眠に影響します。

日中は適度な有酸素運動がおすすめ

軽い運動は、血流をよくしてくれるので積極的に取り入れましょう。また、筋力の低下は、動くとぐったりする、肩や腰が痛いなどの不調の原因に。ムリのない範囲で、有酸素運動したり、スクワットなど軽い筋トレをするといいでしょう。

自律神経を整える NIGHTTIME

夜の過ごし方は特に大切です

良質な睡眠には、活動的な交感神経とリラックスの副交感神経を切り替える夜の行動が大切です。

入浴はなるべく湯船につかって

お風呂は、寝る2時間前までに。38〜40℃のぬるめのお湯にゆったりつかると、寝る頃に深部体温が下がり寝つきがよくなります。

アロマでリラックス

蒸気のたちこめる浴室は、香りをいっぱいに浴びられる空間。

メディテーションバスt300mL \2,000/アユーラ

交感神経の活動をおさえストレスホルモンを減少させる成分を配合。

クナイプ バスソルト ネロリの香り850g \2,400/クナイプ

心を落ち着かせる香り。

ローズマリーミント バス バー200g \2,200/アヴェダ

爽快感のある香り。

寝室にスマホは持ち込まない

寝る前にスマホのブルーライトを見ると、脳が覚醒してしまい、眠りが浅くなる原因に。スマホはリビングで充電するようにし、寝室に持ち込まないのが◎。

寝る前はゆるやかなストレッチやマッサージを

夜にジョギングなど激しい運動をすると、交感神経が高ぶって目が覚めてしまいます。ストレッチで体を伸ばしたり、マッサージで血流をよくするなどゆるやかな動きが◎。

マッサージオイルをプラス

トリートメントオイルラベンダーリラックス100mL \3,000/生活の木

オーガニック原料のラベンダーの香りに、心と体がほぐれて、おやすみ前にぴったりのオイル。

眠れないときはアロマで気分転換

気分が高ぶっていたり、不安があって眠れないときはアロマの力を借りて。ラベンダーはオーバーヒートした頭を静めてくれます。気分が落ち込んでいるときは、ネロリの香りで入浴すると、前向きに。血行をうながすオレンジやローズマリーもおすすめ。

眠れないときのお助けアロマアイテム

ラベンダーナイトオイル20mL \2,800/ヴェレダ・ジャパン

寝る前に2〜3滴を手に取って深呼吸。

ホリスティック精油ピローミスト クオリティスリープ60mL \2,800/ザ パブリック オーガニック

夜中に何度も目覚めてしまう人は枕にスプレー。

●教えてくれたのは……

飛田砂織先生 プロフィール

クリニックシュアー銀座院長。医学博士。クリニックでは、美容皮膚治療と、メディカルサプリやナチュラルホルモン補充療法など抗加齢治療を行っている。

※ 画像・文章の無断転載はご遠慮くださいillustration_Kayo Yamaguchi
text_Ema Tanaka
(リンネル 2020年11月号)web edit_FASHION BOX, Ayaki Ando[vivace]