プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/index.html?ctg=MOVING%20SATURDAY。10月17日(土)の放送は、前回 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/b7wjdKBc1F.htmlに引き続き、とんねるずの石橋貴明さんが登場しました。


石橋貴明さん(左)とパーソナリティの丸山茂樹



◆利き腕や利き目との関係は?

石橋:ゴルフって大体の人が右利きで、右で打ちますよね? でも、左利きなのに右で打っている人っていっぱいいますよね?

丸山:はい、いっぱいいます。その逆もいますからね。

石橋:ジョーダン・スピースは、ティーを刺すときはいつも左手で刺しているから左利きですけど、彼は右で打ちますよね?

丸山:右で打っています。

石橋:ということは、ゴルフでよくやってしまうのは、右手が強いからどうしても右で打とうとしてアウトサイドインになる。だけど、左手が優先している選手は、左でリードして右は意思を持っていないからいいと。

丸山:なるほど。

石橋:フィル・ミケルソンも、父のスイングを見て左打ちになって。彼はもともと右利きだから、右で常にリードして、左はただ添えているだけだからいいっていう。

丸山:覚え方ですよね。僕は小さい頃、左手が軸だからと教わったので、左のグリッププレッシャーのほうがちょっと強いです。左手の動きがけっこう重要視されるので、左が体から離れないようにとか。右はあまり意識したことがないです。

石橋:その分析をね、「貴ちゃんねるず」(※石橋さんのYouTube公式チャンネル)でもずっとやっているんですよ。

丸山:あら。

石橋:プロ野球で3割バッターって、パ・リーグは全員右投げ左打ちなんですよ。で、セ・リーグは5人が右投げ左打ちなんです(※それぞれ番組収録時)。右利きだから左打席に立つと、右でリードして左は添えているだけ。

丸山:右手に感覚があるから。

石橋:右利きの人は、右目で見ているからじゃないかという説もあって。

丸山:ゴルファーはけっこう利き目は割れるんですよ。

石橋:えっ、割れるの!? でもゴルフはボールが常に静止しているから、そんなに動体視力がいらないんじゃないかって思っていて。

丸山:そうなんですけど、ボールを見るインパクトの形で、大体顎が右に残る人は左目が利き目です。

石橋:え〜っ!? そんなところもあるの、ゴルフ?

丸山:はい。例えば、ジャンボ尾崎(尾崎将司)さんは、右目で追いかけるんです。尾崎直道さんも右目で。そういう人は、僕のデータのなかでは右です。

石橋:ゴルフはボールが静止しているから利き目とかあまり関係ないのかと思っていたよ。

丸山:僕は左目で見ないと不安なので、パターもショットも全部左目で見る。プロゴルファーはあからさまに分かれますよ。例えば、丸山大輔くんは右で合わせます。

石橋:俺も右だなぁ。

丸山:じゃあ貴さんは右ですよ、利き目は。たぶんアダム・スコットもそうだと思うんですよ。要するに、ルックアップ打法と言って、少し頭の回転がダスティン・ジョンソンみたいな。ああいう人は(利き目が)右なんじゃないかって。

石橋:その割には距離が出ないなぁ(苦笑)。

丸山:そことイコールじゃないから(笑)! 貴さんは、最近ゴルフはやっていますか?

石橋:ちょこちょこはやっていますよ。僕は丸ちゃんのお父さんに教えてもらったんですよ。やっぱり、丸ちゃんはお父さんの遺伝子が強いよね。物事きっちりやっていた人で、よく俺に言っていたよ。「茂樹が、グリーンまわりが上手いのはね、全部俺の遺伝子」って(笑)。

丸山:ハハハハハ!

◆フィル&タイガーのライバル秘話に涙

石橋:みんな選手のサイズ感とかわかりづらいかもしれないけど、フィル・ミケルソンはデカいですよね?

丸山:デカい。

石橋:もうビックリするくらいデカい。俺、初めて見たとき“フィル・ミケルソンって、こんなにデカいの!?”って。タイガー・ウッズもデカいけど、フィルはちょっと驚きますよね?

丸山:もともとの体のポテンシャルもすごいし、いまだに300ヤード以上飛ぶし。

石橋:50歳でしょ?

丸山:いま、タイガーよりも飛ぶんじゃないですか。50歳になってもめちゃくちゃ振り回しますもん。

石橋:すごい人気ですよね。「レッツゴー、フィル!」って。ライバルだったタイガーとフィルだけど、タイガーがスランプになって、スキャンダルでスーパースターが普通のスターになり、スターからさらに落っこちちゃったくらいのとき、フィルが声をかけて一緒に練習したって話を聞いたら“ええ話やん!”って涙が出て。

丸山:あれから2人、仲良くなったみたいで。僕がいた頃なんて握手はするけど、10年くらいしゃべっているところを見たことがない。

石橋:そんなバチバチの2人が。

丸山:間に挟まれて、バチバチの2人を見ていましたよ。

石橋:丸ちゃんは、いい時代を戦ったわけだね。

丸山:いい時代を見させていただきました。

石橋:そのなかでも3勝上げているんですもんね。

丸山:いやいや、あれはもうラッキーでしたよ。

石橋:いや、ラッキーだけじゃ勝てないでしょう。

丸山:良き時代のゴルフスタイルで勝てたってことですね。僕も最初アメリカに行った頃は、飛ばないほうじゃなかったです。全米のPGAツアーのなかでも、ドライバーの飛距離は26番だったので。

石橋:うん。

丸山:だから「小さいくせに飛ぶな」って言われていたほうだったんです。でもそれが、同じ飛距離だったら3年後には100位落ちていましたから。

石橋:やっぱりそれだけ急速にコースも変わって。

丸山:あっという間に5年で平均20ヤードくらい変わりましたからね。

石橋:タイガーだって、もうアドバンテージないでしょ?

丸山:ないです。タイガーは、300ヤード平均で越えることはほとんどなかったですから。いまの選手は600ヤードがアイアンで乗っちゃうんですもん。自分はこの時代じゃないですけど、ゴルファーとしてはすごくいい時代だったような気がします。

石橋:うん。

◆世界の強敵を相手にするには…

丸山:平等に近かったですよね。いまは体力がないと勝てない。当たればホームラン、投げれば165km/hみたいな人たちばかりになっちゃったので。

石橋:(メジャーリーガーの)大谷(翔平)くんみたいな。

丸山:いまは大谷くんみたいな人を揃えていかないと対応できない。だから日本人も、“目指せ、大谷くん”みたいな選手がゴルフ界にも出てこないと。

石橋:大変だよね……。だから子どもはサッカーにいっちゃうんですよ。野球はいま、本当に人口が少なくなっていて。大谷くんみたいな子は、何年かに1人くらいしか出てこないですよ。ゴルフ界も頑張らないと、早めに留学させて世界にどんどん出て行かないとダメだよね。

丸山:行かなきゃダメですけど、「行け!」ともなかなか言いづらい。向こうで環境をつくるのは難しいですから。

石橋:やっぱり(大事なのは)言葉らしいですよ。(元サッカー日本代表の)中田英寿くんに聞いたんですけど、「とにかく言葉をしゃべらないと、ボールをまわしてくれない」って。「じゃあどうするの?」って聞いたら、「圧倒的に上手くなる。そうすれば、言葉ができなくてもボールをまわしてくれる」って。

丸山:へぇ〜。

石橋:だから、ペルージャの1年目で何をやったかというと、デビュー戦のユベントス戦で“絶対に点を獲ってやる”と。それで2点叩き出したら、その瞬間からボールがきたって(笑)。だから言葉が大事ですよ。英語をしゃべれないと。また来週!

丸山:勝手に締めちゃダメですよ、僕が締めますから(笑)。曲紹介もありますから(苦笑)。

次回10月24日(土)の放送も、石橋さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!

「AuDee(オーディー)」では丸山茂樹のスピンアウト番組「MARUYAMA RADIO」 https://audee.jp/program/voice/44626が配信中! 丸山プロがゴルフに関する質問、疑問、人生相談などに答えます。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができます。

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聴取期限 2020年10月25日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00〜7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/