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 茨城県鹿嶋市に勤務する40代の男性課長と当時課長補佐の2人が、昨年1月に開かれた懇親会でパワハラ行為をしていたことが判明。その行動と処分の甘さが物議を醸している。

 男性課長2人は昨年1月、鹿嶋市内の焼肉店で懇親会に参加した40代の男性職員に対し1人が羽交い締めにし、もう1人が焼肉用の七輪で熱した金属製のスプーンを額に押し当てた。男性はこの行動により、全治10日のやけどを負う。この懇親会は市役所の野球同好会で、参加者は「イジリ」と見ていたのだという。

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 被害を受けた職員は警察に被害届を出し、事態が発覚。今月になり、課長と課長補佐の2人が昨年7月、麻生簡裁で傷害の罪で罰金20万円と15万円の略式命令を受けていたことが判明。1年以上、事態を隠匿していた。さらに、被害男性は損害賠償を求めて民事訴訟を起こしているという。この訴訟については和解協議があったが、決裂したとのことだ。

 熱したスプーンを故意に額へ押し当てるという異常な行動に出た2人。当然、鹿嶋市としても看過できない事案だと思われるが、その処分は1人が戒告、そしてもう1人は訓告とした。処分は非公表で、その理由については「公表基準に達していない」として明かしていない。

 1人の人間に熱いスプーンを押し当て、それを皆で笑うという異常な事件に「これはパワハラだし、イジメ。市の対応もおかしい。課長だから守ろうとしているのでは」「軽微な犯罪ではないはずで、処分が軽い。少なくとも依願退職くらいはするべきだ」「懲戒免職が妥当ではないのか。職場の出来事ではないとしてもこの行動は異常過ぎる」と怒りの声が相次ぐことになった。

 和解協議が決裂したことについて、当該課長は「謝罪をしたし、慰謝料支払いに応じるつもりもある。条件が折り合わずに今に至ってしまった」と話しているとのこと。なぜ、このような処分になったのか、鹿嶋市民はもちろん、全国から疑問の声が上がっているようだ。