PSG戦で決勝点を挙げたラッシュフォード(右)と、この試合で守備に奮闘したワン・ビサカ photo/Getty Images

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まるで1年半前のデジャヴ。立場は変われど、両者のパワーバランスは以前とそれほど変わっていなかったと言えるだけに、この結果を見てそんな気持ちを抱いた人も少なくなかったのではないだろうか。

下馬評ではホームチームが有利との見方も強かった。しかし、現地時間20日に行われたチャンピオンズリーグGL第1節でマンチェスター・ユナイテッドはパリ・サンジェルマン相手に2-1で勝利。昨季のファイナリスト相手にアウェイで貴重な勝ち点3を奪うことに成功している。フランスの絶対王者相手に下馬評を覆しての勝利という点に、2シーズン前のラウンド16で奇跡の大逆転突破を決めた2ndレグを重ねた人も少なくはないだろう。

その勝利の立役者となったのが、決勝点を挙げたFWマーカス・ラッシュフォードだ。1-1で迎えた87分、同選手ら相手PA前でMFポール・ポグバからパスを受けると、そのままエリア内へと侵入して右足を一閃。地を這うようなシュートをゴール左隅に突き刺して、値千金の決勝点を生み出した。

2シーズン前のPSG戦でも、試合を決めるゴールを挙げていたラッシュフォード。まさに英雄。データサイト『WhoScored』も、彼にはチームトップとなる評価点「8.0」を与え、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選定している。しかし、ラッシュフォードはこの試合における本当のヒーローは決して自分でなかったと主張。試合後、同選手が称えたのは相手の強力攻撃陣へ勇敢に立ち向かった守備者たちだ。

「たとえPKでも今日のようなゴールでも、決勝点には変わりない。以前の試合も含めてPSG相手にゴールを決められたのは嬉しい思い出となったよ。チームに勝ち点3をもたらしたことは不変の事実だからね。だけど、今日のヒーローは僕ではないと思う。ウイングバックに入った選手たちは、信じられないほど素晴らしい守備を披露したんだ。ネイマール、ムバッペ、ディ・マリアというアンビリーバブルなPSG攻撃陣のサイドアタックにさらされながらも、彼らはそれと互角に渡り合った。時にはとても深い位置での守備を強いられることもあったけど、本当に素晴らしい対応を見せてくれたと思うよ」

ラッシュフォードがこの試合での“陰のヒーロー”としたのは、アーロン・ワン・ビサカとアレックス・テレスの両ウイングバックだ。彼らが必死にPSG攻撃陣を抑えてくれなければ、自身のゴールも空砲に終わっていたかもしれない。ラッシュフォードはそのように考えているか。

2得点を奪ったこと以上に、PSGを1失点で抑えたことに手応えを感じているはずのマンU。今季は開幕から守備に不安を露呈していた同クラブだが、この勝利によって選手たちは相当な自信をつけたはずだ。