韓国プロ野球で“泥沼混戦”、プレーオフに向けてそれぞれの思惑が交差するリーグ終盤

10月20日から韓国プロ野球(KBO)リーグのレギュラーシーズン終盤に突入する。

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今シーズン8〜10位は事実上確定しており、1位NCダイノスも盤石だろう。2位と6位の座をめぐり熾烈な争いが展開されると思われる。この中でも2位争いは韓国の野球ファンにとっての目下の関心事だ。

レギュラーシーズンを2位で終えプレーオフ直行切符を手に入れると、少なくとも1週間以上休みを取れるので、チームを再整備する時間を得られる。そのためには残り試合に死力を尽くすしかない。目標ラインは81勝だ。

4位、5位からの巻き返しを狙うキウムと斗山
10月18日に行われた斗山とキウムの試合で、ホームに走り込む斗山のチョ・スヘン

現在4位のキウム・ヒーローズを指揮するキム・チャンヒョン監督代行は「シーズン2位が目標」とし、「81勝は達成可能なラインではないかと思う」と述べた。残り2試合のキウムは、2試合すべてを勝利することで目標ラインの81勝に到達可能だ。

しかし、その相手が5位の斗山ベアーズのうえ、相手のホームである蚕室(チャムシル)野球場で行われるため、たかが2勝とはいえ油断はできない。しかし日程が4日休んで1試合、その後6日休んでから最終戦となっており、疲労回復にあてる時間があるという点は好材料だ。

キウムが81勝を達成すると斗山は2位争いから自動的に脱落してしまうため、斗山にとっても絶対に負けられない試合だ。

7試合を残している斗山は、残りの試合をすべて勝たなければ81勝を達成できない。もしも2位争いをしているチームすべてが81勝でシーズンを終了すると、斗山が勝率で抜けているため、2位でのフィニッシュが可能だ。というのも斗山は2〜5位チームの中で最多の4引き分けを重ねており、これにより事実上の83勝を獲得したことと同じ勝率を得られるためだ。

ただ投手陣が不安なチーム状況を考慮すると、最低でも5勝してやっとライバルチームと対等だといえる。斗山が81勝争奪戦で最も不利な位置であることは変わらない。

現在2位だが安心できないLGと、5位目標を公言したKT
10月18日のLG-KIA戦で安打を打った後、セレモニーをしているLGのオ・ジファン

2位のLGツインズも同様に不安を抱えている。5試合を残しているLGは、81勝が最終防衛ラインという仮定のもと、自力でプレーオフ進出をするには最低3勝を挙げなければならない。LGは3つの引き分けを抱えているので、レギュラーシーズンを80勝で終えても勝率は0.567となり、0.566でシーズンを終えるキウムよりほんのわずかリードすることができる。

10月23、24日に光州(クァンジュ)と昌原(チャンウォン)で行われるアウェー2連戦は負担だが、1日おきに試合が開催されるため、体力の配分が可能だ。打線の調子は悪くはないため、ピッチャーさえ耐えられれば、2013年以来7年ぶりにプレーオフ直行を果たすことができる。

「心を無にする。 5位確定が優先目標」と“2位争い”からの白旗宣言をしたKTウィズも、球団創設後初のポストシーズン進出を、プレーオフ直行で成し遂げる可能性が残っている。

順位争いをしているチームの中では最多の8試合を残している。 LGや斗山たちとの2位争いだけでなく、KIAタイガースやロッテ・ジャイアンツなどとの6位争いをするチームとの試合も残っている。

10月18日の仁川SK戦に7-5で勝利し、選手たちとハイタッチをするKTのイ・ガンチョル監督

もしもキウムが81勝を挙げ、KTが5勝を挙げると同率順位となり、引き分けも1つずつを持っているため、シーズン勝率で同率となる。

KTとキウムは8勝8敗で優劣をつけられなかった。 KBOはレギュラーシーズン2〜5位のチームで同順位が2球団以上ある場合、該当チーム間での最多勝、最多得点、前年度成績順で最終順位を決める。

KTは77得点、キウムは90得点をそれぞれ挙げている。昨年キウムは準優勝で、KTは6位にとどまった。KTが6勝を挙げることで、自力での2位滑り込みが可能と見られている。