男子テニス、スイス・インドア、シングルス決勝に出場するロジャー・フェデラー(手前、2018年10月28日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP

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【AFP=時事】スイス・バーゼル(Basel)の主要スポーツアリーナであるザンクト・ヤコブ・ホール(St. Jakobshalle)を、男子テニスのスーパースターで地元出身のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の名前に改称する運動は19日、十分な署名が集まらず不成功に終わった。

 この提案に対する住民投票を発動するには3000人分の署名が必要だったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が影響して1800人分ほど数が足りなかった。

 しかし、スイス通信(SDA)によれば、今回のつまずきにもかかわらず、ザンクト・ヤコブ・ホールを「ロジャー・フェデラー・アリーナ(Roger Federer Arena)」に改称するという期待は高まったままだという。

 同アリーナでは男子テニスのスイス・インドア(Swiss Indoors Basel)が開催されており、フェデラーは昨年キャリア10度目の大会制覇を成し遂げるなど、出場した同大会で決勝進出を逃したのは2003年が最後となっている。

 39歳のフェデラーはバーゼル出身で、かつて同アリーナがある郊外に住んでいたほか、ジュニア時代にはスイス・インドアでボールボーイを2年間務めた。現在では自分の少年時代と同じくネット際で身をかがめる少年少女たちに敬意を表し、大会終了後にピザパーティーを開いている。

 スイスでは通常、通りや広場を有名人の名前に改称することは、その人物の死後の栄誉とされている。同アリーナにフェデラーの名前をつける運動は2012年から浮上しているものの、これまで計画はいずれも失敗に終わっている。

 計画の主導者はこの動きが街や観光業、そしてテニス界に良い影響をもたらすと確信している。

 現在世界ランキング4位のフェデラーは、四大大会(グランドスラム)のシングルスで最多の通算20勝を誇っており、今年の全仏オープンテニス(French Open 2020)を制したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と並んでいる。

 フェデラーはまた、米経済誌「フォーブス(Forbes)」の2020年スポーツ選手長者番付で首位を記録。出場料やスポンサー契約で1億ドル(約105億円)を稼ぐなどして、年収は1億630万ドル(約112億円、税引き前)となった。

【翻訳編集】AFPBB News

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