これが珍しいパインバレーGCの風景…といってもこの写真も24年前のものです(撮影:GettyImages/JLPGA提供)

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元NHL選手、ジョシュ・スコービーのツイートがゴルフ界でちょっとした話題になっている。
これが“世界一”オーガスタナショナルGC
「きょう、本当はこの地球上で最高のゴルフコースに行く予定だったのに…旅は中止になった。その代わりにジャガーズ対ライオンズ(NFL)の観戦に行くんだけど…それって同じくらいすばらしいことだよね? そうだよね??」とツイートした。
スコービーは12年間ジャクソンビル・ジャガーズで戦ったNFL選手だが、熱狂的なゴルファーでもある。その腕前は全米ゴルフ協会(USGA)のハンディキャップで一時は+5.1、現在は+1.8というのだからスクラッチゴルファーよりもずっとずっとうまい。
よほどその世界一のコースに行くことができなかったのが残念だったのだろうが、さてそのコースとは一体どこなのか? それについて過去数十年間、多くのランキングで世界一の座に君臨している米ニュージャージー州のパインバレーGCではという“憶測”も出た。
しかしながら、1918年にジョージ・クランプとH.S・コルトの設計で誕生したここは、“超”がつくほどのプライベートコースで秘密主義。トーナメントも開催されていないから写真でさえも滅多にお目に掛かることはできない。
だが、そこではないらしい。なにせスコービーのツイートに「どこのコース? パインバレー?」とリツイートが入ると、「そこはもうプレーした。しかしあれは“過大評価”だ」とばっさり切り捨てた。さらにそのツイートには「そうだ、ものすごく“過大評価”だ」とリツイートもする人も登場した。
結局スコービーの言う「地球上で一番のコース」とはオーガスタナショナルGCだった。スコービーいわく「パインバレーはおそらく全米のトップ15には入るだろうけど、1位になることは絶対にない。オーガスタナショナルGCとパインバレーGCの両方をプレーした友人のほとんどは、同じように口を揃えているよ」とのこと。
とはいえパインバレーGCが『過大評価』と言われても、実際に我々は見ることもできないため、それが真実なのか分からないのは残念でならない。しかしオーガスタナショナルGCの美しさが、ゴルフファンに共有されて良かったと思えるツイートだった。(文・武川玲子=米国在住)

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