北朝鮮の国旗(2017年3月5日撮影、資料写真)。(c)LILLIAN SUWANRUMPHA / AFP

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【AFP=時事】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)は19日、司法制度が不透明な北朝鮮では公判前勾留中の拷問や屈辱的扱い、自白の強要がまん延しており、人々は「動物以下」に扱われていると報告した。

 米国に拠点を置く同団体は、かつて収容施設にいた人や元政府関係者数十人に調査を実施。たびたび拷問が行われる収容施設の非人道的な状況を浮き彫りにした。

 調査に応じた人々は、棒で殴ったり蹴ったりするなどの未決拘禁者に対する虐待は、勾留の初期段階に「特に激しい」と証言。元警官は、「規則で殴打は一切禁止されているが、調査や取り調べの初期段階で自白させる必要がある」「自白させるために殴らなければならない」と述べた。

 施設に収容されていた人々は、床にひざまずいたり、脚を組んだ状態で床に座ったりすることを1日16時間強制され、少しでも動けば罰せられたと語った。

 処罰には手、棒、革のベルトで殴打するほか、庭を最大1000周走らせるなどがあった。

 以前収容されていた一人は、「自分か他の人たちが(監房の中で)動けば、看守が私か同房者全員に柵の外に手を出すよう命じ、その手をブーツで何度も踏みつける」と述べた。

 また調査に応じた複数の女性は、施設内で性的暴行がまん延していたと証言した。

 ヒューマン・ライツ・ウオッチは報告書で、北朝鮮政府に「収容施設にまん延する拷問と、残酷かつ非人道的で屈辱的な扱い」を終わらせるよう要請し、韓国や米国、その他の国連(UN)加盟国に「公式かつ非公式に北朝鮮政府に圧力をかけるよう」訴えた。

【翻訳編集】AFPBB News

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