報告書では北朝鮮の拘禁施設が狭く非衛生的であるとの証言が紹介された(HRWのHPより)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW、本部・米ニューヨーク)は19日までに、北朝鮮で裁判の判決が確定していない未決拘禁者に対し人権侵害がまん延しているとする報告書を公開した。

 報告書は2011年以降に北朝鮮の尋問・拘禁施設を経験した脱北者22人と、これら施設で働いていた人や、関連がある元北朝鮮当局者8人に対するインタビューを基に作成された。 

 報告書で証言者らは拘禁施設について、狭く非衛生的であり、虐待や拷問などが行われていたと説明し、一部の女性はセクハラや強姦の被害にあったと証言した。

 報告書は、拷問や自白の強要などを避けるためには、コネや賄賂が必要だったことを証言や証拠が示していると説明した。

 また北朝鮮の司法制度について、公正な裁判と黙秘権、無罪推定の原則など国際社会で通用する被疑者の権利が保護されていないと指摘した。

 報告書は北朝鮮に対し、国際基準に合った独立的かつ中立的な司法府を構成し、党や最高指導者に対する実質的なけん制と均衡を用意するよう勧告した。

 また、拘禁施設の劣悪な環境を改善して、拷問、性暴力、重労働、虐待など非人道的な処遇をやめるよう呼び掛けた。 

 韓国、米国、日本、欧州連合(EU)、国連など国際社会に対しては北朝鮮が報告書の勧告を受け入れるように圧力をかけ、北朝鮮内の人権状況を記録・改善するための努力を支援するよう勧告した。