米ネバダ州カーソンシティーの空港で開かれた選挙集会で演説するドナルド・トランプ米大統領(2020年10月18日撮影)。(c)MANDEL NGAN / AFP

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【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は18日、大統領選をめぐって共和党内から自身への批判や惨敗を懸念する声が上がっていることについて「ばかが何人かいる」と激しく非難し、党内の結束を呼び掛けた。

 11月3日の投票日が迫る中、トランプ氏と民主党の大統領候補ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領はともに激戦州で追い込みをかけている。世論調査で敗色が濃くなりつつあるトランプ氏は、西部ネバダ州カーソンシティー(Carson City)で開いた選挙集会で、バイデン氏への攻撃に加えて自身に批判的な共和党議員らにも矛先を向けた。

 共和党内では、大統領選と同時に行われる議会選で党候補が民主党に敗れることへの懸念が広がっており、テッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員は選挙での「惨敗」を警告。トランプ氏と親しい党重鎮のリンゼー・グラム(Lindsey Graham)上院議員も、バイデン氏勝利の「可能性が高い」と発言した。

 こうした中、ネブラスカ州選出のベン・サス(Ben Sasse)上院議員が地元有権者らに向け、トランプ氏を「独裁者の尻にキスしている」と批判したとの電話記録が17日までに流出した。

 サス氏は、トランプ氏を「テレビに執着」した「ナルシスト」と呼び、同盟国を遠ざけて中国に接近させてしまい、共和党に深刻な損害を与えたと主張。ウイグル人や香港の民主派デモに対する中国の弾圧に目をつぶり「独裁者の尻にキスをしている」と批判した。また、「泥酔した水夫のように(湯水のごとく)金を使い」、女性を不当に扱い、共和党の支持基盤であるキリスト教福音派を陰でばかにしていると非難。「トランプ一家は、大統領の地位をビジネスチャンスのように扱っている」と述べた。

 こうした党内からの批判を、トランプ氏は「ばかが何人かいる」と一蹴。「共和党はもっと団結しなければならない」と訴えた。

 劣勢のトランプ氏は週末、挽回を期して精力的な遊説を展開。18日はネバダ州からカリフォルニア州へ飛び、再びネバダ州にとんぼ返りして複数の集会と資金集めを行った。19日にはアリゾナ州へ移動して集会を行う予定。

【翻訳編集】AFPBB News

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