シニアで“無敵”の2戦2勝 万全の状態でマスターズに臨めそうだ(撮影:GettyImages)

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<ドミニオンエナジー・チャリティクラシック 最終日◇18日◇ザ・カントリークラブ・オブ・バージニア(米バージニア州)◇7025ヤード・パー72>
米国ツアーチャンピオンズ(シニアツアー)の「ドミニオンエナジー・チャリティクラシック」の最終ラウンドで、3打差を追いかけたフィル・ミケルソン(米国)は「65」をマーク。トータル17アンダーまで伸ばし、最後は2位のマイク・ウィアー(カナダ)に、3打差をつける快勝で逆転優勝を挙げた。
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悪天候で大会初日の16日(金)のラウンドが中止に。土日の2日間で54ホールをプレーするなか、最終ラウンドのミケルソンは好調なスタートを切った。7番までに4つのバーディを奪ったのに対し、ウィアーはその7番でボギーが先に来た。さらにミケルソンは後半もミスのないプレーを披露する。13番で見事なロブショットを2mにつけてバーディを奪うと、距離の短い15番パー4では1オンに成功し、ここでもスコアを1つ伸ばした。さらに攻撃の手を緩めず、16、18番と終盤の2つのパー5でともに2オンさせてバーディを奪うなど、圧倒的な強さをみせた。
「こうやっていいプレーをして自信をつけていくことは11月のオーガスタに向けてとてもいい準備になる。今週は新しいドライバーを実戦に投入して、飛距離も少し伸びた。そのおかげでこのコースをアグレッシブに攻めることができた。今週はこの大会に出場してよかった。自分の現状を知ることができたし、これからマスターズに向け、どこを調整したらいいかよく分かった」。50歳の顔に納得の表情がうかがえる。
ちなみに今大会のミケルソンの平均飛距離は299.7ヤードで1位。2位はレティーフ・グーセン(南アフリカ)の290.8ヤードで、負けたウィアーは274.3ヤードで大会15位とここでも圧倒した。さらに平均パット数でもミケルソンは26.7で1位。サンドセーブも100%という記録も残した。
これでミケルソンは8月のシニアでデビュー戦「チャールズシュワブシリーズ・アット・オザークスナショナル」に続く出場2連勝。ブルース・フィッシャー、ジム・フューリクに続く3人目の快挙を成し遂げた。
次週は米男子ツアーの「ZOZOチャンピオンシップ」(米カリフォルニア州、10月22〜25日)に参戦する。マスターズまではあと3週間。4度目のグリーンジャケット獲得に向けて、ミケルソンがこのまま勢いに乗るのか注目したい。(文・武川玲子=米国在住)
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