―結婚式―

その準備期間は、幸せの絶頂とも言える時期だろう。
しかし、2020年のプレ花嫁達は、この状況下で不安を抱えながら準備に励んでいる。

「この気持ちを相談できる友達が欲しい」
そんな想いが通じ、運命的に出会った2人の花嫁、紗理奈とアヤ。

ところが……

「あの子が羨ましい」 互いの距離が近づけば近づくほど、比べ合うのが女の定め。
結婚式準備を通じて変化していく女の友情の行く末は?

「2人の花嫁」一挙に全話おさらい!



第1話:「結婚式キャンセルする?」2020年秋婚のプレ花嫁たちのリアル

キラキラと光るシャンパンを片手に友人を交えて乾杯をする。メガバンクで一般職として働く紗理奈(27)と大手デベロッパーの総合職として働くアヤ(28)は、11月に結婚式を控えたプレ花嫁同士。

スラリと伸びた長い手足。シンプルなブラックワンピースをサラリと着こなし、TOD’Sのサンダルを履いたアヤは、店内でも一際目立っていた。

―めっちゃお洒落で綺麗な人…。

これが、紗理奈のアヤに対する第一印象だった。

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第2話:「新婚なのに寂しい…」六本木在住・年収2,000万の夫を持つ28歳女の悲哀

「紗理奈が選ぶプランは全部高いやつじゃん。もうちょっと現実的に考えようよ」

プランナーが資料を取りに別室に行っている隙に、夫の陽介が小言を漏らす。

8月の土曜日。第1回目の結婚式の打ち合わせがあり、一緒にホテルまで足を運んでいた紗理奈と夫の陽介。司会者決めやペーパーアイテムなど、早速具体的な話が始まったが…2人の意見はさっきから食い違ってばかりいる。

「また、お金の話?私は単純に司会者だって招待状だってこっちの方が良いんじゃないかって思っただけよ」

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第3話:「もしかして、ケチ?」新妻がショックを受けた、夫の衝撃的発言とは

千穂も式には来てくれるが、この状況下で参加する側も不安な心情が垣間見られる。それに先日は母から電話があり、静岡に住んでいる親族の参加は難しいと言われてしまった。

―みんな楽しみって言ってくれているけど、参加してくれる人達だって絶対不安だよね。

準備も進んでるし、このまま挙げたいと思っているが、でもそれは新郎新婦のエゴなのだろうか。本来であれば、めでたいことにも関わらず、どこか後ろめたい気持ちになってしまう。

もしものことを考えて、延期やキャンセル費用についても、ちゃんと確認しておかないと思う紗理奈だった。

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第4話:「なんで、こんな目にあうの?」結婚式をキャンセルした花嫁に訪れた更なる悲劇

「ごめん、こんなみっともない話、きっとアヤちゃんには無縁の世界よね。なんか恥ずかしい…」
「いやそんなことないよ。私もお金かけるところはかけて、抑える所は抑えられるように頑張ってるし」

お互いが譲れないポイントが何なのかを話し合うと良いんじゃないかな、とアドバイスをくれるアヤ。

ーアヤちゃん達はリッチだし、節約とは無縁だと思ってた…。

「ちなみに私達は写真のカット数増やす代わりに、ビデオ撮影はやめたよ。あとから全シーンを見返すことって意外と無いって聞くから」

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第5話:夜中のベッドルームで夫の携帯ロックを外す女。彼女が見た驚きのLINE履歴とは

「そういえば飲み会って誰と飲んでたの?」

この質問に深い意味はなかった。しかし陽介は明らかに一瞬目を泳がせ「地元の友だち」と言い残し、シャワーを浴びると言っていそいそとバスルームへと消えていった。

―なんなの、あの態度?

その後も、彼は、仕事のメールを返信しないと言ってベッドルームに籠ってしまった。そしてそのまま眠ってしまったようだ。しかし…。

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第6話:「どうして彼女と…?」女の匂わせ投稿で発覚!?“あの夜”夫の帰りが遅かったワケ

「『千穂は幼馴染みだけど連絡先はもう分からない』って前は言ってたのに…」
「いや、それはホントに知らなかった…先月くらいにFacebookの友達申請とDMが来て、やり取りするようになってたけど」
「千穂と会うなら、そう言えばいいのに。それとも何かやましいことでもあるわけ?」

そう言うと、慌てたように彼は首を横に振った。

テレビから流れる音声にも苛々してしまい、彼の手からリモコンを奪うと強制的に電源を切る。目に涙を溜め、思い切り陽介を睨みつけると、観念したように陽介は口を開いた。

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第7話:「ごめん・・・」妊娠中の妻に、仕事中毒の夫が告げた驚きの一言とは

「諒太郎…来てくれたの」

ロビーには、スーツ姿の諒太郎がそわそわした様子で椅子に座っていた。捨て台詞を吐いたのが昼間のこと、気まずさも感じたが、諒太郎の顔を見て安心する気持ちのほうが大きかった。

『病院に行く』と一言そっけないLINEを送ってから1時間しか経っていない。仕事人間なのに、タスクを放り出して抜けてきてくれたと思うと胸が熱くなった。

「切迫流産って言われたよ。とにかく動いちゃダメみたいだから、仕事も暫く休まないと行けないかもしれない」

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第8話:「妊娠したら迷惑なの?」キャリア女子が衝撃を受けた、上司のマタハラ発言とは

「…千穂のこと、結婚式に呼ぶの辞めて良いかな」

夫・陽介が作ってくれた食事を食べ終えたタイミングで、ずっと考えていたことを思い切って話してみることにした。

“考えていたこと“とは、喧嘩が長引く原因を作った千穂のこと。

疑惑で終わったとはいえ、女友達の夫にちょっかいをかけていた事実を知ったときはショックだった。あの出来事があって以来色々考えた結果、千穂を結婚式に招待するのはやめようと心に決めた。

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第9話:「スマホが振動する度にドキッとする…」結婚式まであと3週間の女が恐れている、ある連絡とは

会社の昼休み。12時になった瞬間オフィスの食堂へ駆け込んだワケは、経理部の水谷さんと話す時間を作るためだ。

「アヤちゃんもママか〜。仲間ができて嬉しいわ」

久しぶりに見る水谷さんは、営業部にいた頃と随分雰囲気が違うものの、とても元気そうだった。顎のあたりでボブに切りそろえられている。ふんわりした形のロングスカートを履いているのも初めて見たし、足元はいつものハイヒールではなくフラットシューズだった。

「で、アヤちゃんも部署異動勧められたとか?」

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