河本力は優勝ならず この経験を大きな糧とする(撮影:佐々木啓)

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<日本オープンゴルフ選手権 最終日◇18日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇7317ヤード・パー70>
本来なら、首位と1打差で迎えるはずだった最終日。アマチュアの河本力(日体大3年)は、「日本オープン」最終ラウンドスタート前に厳しい状況に立たされていた。
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最終日のプレー開始前に、第3ラウンドの13番での規則違反が判明。パッティンググリーン上で球が正しい位置にリプレースされていなかったとして2罰打を科され、首位と3打差のトータル2アンダーからのスタートとなった。
大会側から連絡があったのは、会場入りする前。急いでコースに向かって13番の映像を確認。「“あ、本当だ、申し訳ないです”と。気持ちが高まっていたのもあって、ちゃんとリプレースできていませんでした。プレーできただけ、よかったです」とミスに気づき闘志を奪われかけた。
それでもショット練習のあいだに気持ちの整理をつけ、「引きずってもしかたがない」と、スタートホールに顔を出す頃にはいつもの笑顔が戻っていた。
さらにそれだけではなく、前日にはクラブが割れるというハプニングの対応にも追われていた。原因不明のショットの不調に苦戦した第3ラウンド。「昨日は気づかなかったけど、なにかないとあそこまで曲がらないので」とラウンド中は気づかなかったが、ラウンド後に修正をしようと打ち込んでいたところ、アイアン型ユーティリティのフェースが割れてしまった。大学の後輩に代わりのヘッドを届けてもらうなど、夜遅くまで対応。「ダメなら使わないでおこうと思った」と急きょ用意したクラブだったが、1番から完璧なティショットを放った。
ドタバタのなか迎えた最終ラウンドは、4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「70」で終了。伸ばすことこそなかったがトータル2アンダー・5位タイでフィニッシュ。初のナショナルオープンでトップ10入り、そしてローアマ獲得を果たした。
アマチュアナンバー1の称号獲得にも、「ペナルティがあっても、目標としていた3アンダーで回っていたらプレーオフまで行けていたかもしれない。学生のうちにツアーで勝てる実力をつけたいと思っているので、まだまだです」と悔しがる。
目標とするプロ入り後は、姉の結と同じく米ツアーでの活躍を目指している。悔しい思いを噛みしめて、ここから貪欲に上を目指していく。(文・谷口愛純)
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