アーティストの許可なく第三者が無断で楽曲を配信する「無許諾音楽アプリ」の利用が以前から問題となっていますが、LINE MUSICの調査によると、同アプリの若年層ユーザーは減少傾向にあることがわかりました。
 
利用をやめた理由としては、「アーティストにお金が支払われないから」が最多となっています。

10代・20代における「無許諾音楽アプリ」の利用が減少

LINE MUSICは、2020年9月4日〜7日の期間中に「無許諾音楽アプリに関するアンケート調査」を実施しました。調査対象者は、LINEリサーチにモニター登録している全国の15歳〜59歳の男女55,083人です。
 
無許諾音楽アプリの利用率に関しては、2019年9月実施時の調査では15%であったのに対し、今回の調査では11%まで減少しています。年齢別では、特に10代・20代の利用が減少傾向にあったとのことです。
 
また、新型コロナウイルスの影響により、「単独ライブやイベント、フェス」は前回調査時から9ポイント減少、「カラオケ」の利用も10ポイント減少しています。
 
反対に、定額料金を払うことで音楽が聴き放題になる「音楽ストリーミングサービス」については、昨年実施時の15%から6ポイント増加の21%となりました。
 

「アーティストにお金が支払われないから、利用をやめた」が最多

過去、無許諾音楽アプリを利用していた271人を対象に「利用をやめた理由」を聞いたところ、41%が「アーティストにお金が支払われないから」、33%は「安心/信頼できないから」、29%は「アプリの開発/運営元があやしいと思うから」と回答しています。
 

 
無許諾音楽アプリの違法性や開発元に不信感があり、実態を理解している利用者は無許諾音楽アプリの利用をやめているようです。

「無許諾音楽アプリ=違法」というイメージが広がる

有料サブスク最頻利用者のうち、無許諾音楽アプリを認知しており現在利用していないユーザー598人を対象に「無許諾音楽アプリのイメージ」を聞いたところ、53%が「違法アプリだと思う」と回答しており、「無許諾音楽アプリ=違法」という認識は広がっています。
 
また、39%は「アーティストにお金が支払われない」とも回答しており、実情への理解が広がっていることも伺えます。
 

無許諾音楽アプリ最頻利用者で最も多いのは20代

「無許諾音楽アプリ=違法」という認識が広がりつつありますが、いまだに利用を続けている人もいます。
 
今回実施した調査では、1,389人が無許諾音楽アプリを最も利用しており、年齢別では20代が31%、次いで10代が21%となっています。男女別では女性が57%、男性が43%です。
 

 
無許諾音楽アプリ最頻利用者に「利用している理由」を聞いたところ、「十分満足できるサービスだから」「便利なサービスだから」という回答が多く、85%が「サービスに満足している」とも回答しています。

無許諾音楽アプリ最頻利用者の6割「アーティストにお金が支払わなくても使い続ける」

アーティストにお金を「支払っていると思う」「考えたことがない/わからない」と回答した無許諾音楽アプリ最頻利用者のうち、64%は「アーティストにお金が支払われなくても、引き続きアプリを利用する」と回答しています。
 

お気に入りのアーティストが反対の意思を示したら、3人に1人が「今後は使わない」と回答

無許諾音楽アプリ最頻ユーザー1,389人を対象に、「お気に入りのアーティストが普段使っている音楽サービスの利用を反対していると知ったら、どうするか」を聞いたところ、約3人に1人は「今後、無許諾音楽アプリは使わないと思う」と回答していることがわかりました。
 

 
この傾向は男性よりも女性が強く、特に10代女性や40代女性は、アーティストから反対の声が上がったら、やめようと思う気持ちが後押しされる傾向があることも確認されています。
 
 
Source:LINE
Photo:Pixabay-kaboompics
(kotobaya)