映画『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』より、アンディ・ウォーホル(左)を従えるカポーティ

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 20世紀の米文学を代表する作家の素顔に迫るドキュメンタリー映画『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』より、カポーティがハリウッドスターたちと共に集った伝説のナイトクラブ「スタジオ54」の模様を切り取った場面写真が解禁された。

【写真】スタローン&トラボルタ、マイケル・ジャクソンの姿も 『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』場面写真

 本作は、『ティファニーで朝食を』や『冷血』で知られる天才作家カポーティの栄光と転落を振り返る文芸ドキュメンタリー。オバマ政権のソーシャル・セクレタリーを務めた経歴を持つイーブス・バーノーの監督デビュー作となる。

 「恐るべき子供(アンファン・テリブル)」「早熟の天才」とその才能を絶賛され、若くして流行作家として名を挙げたカポーティは、同時にニューヨークの社交界を代表するセレブリティーでもあった。1966年に発表した小説「冷血」が大ベストセラーとなると、ニューヨークのプラザ・ホテルで「黒と白の舞踏会」を主催する。マスコミも大挙詰めかけた会場には、政治家やハリウッドスター、ノーベル賞受賞者といった各界を代表する当時のセレブリティー500名を招待するなど、その交遊録は非常に幅広い。

 ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルはもともとカポーティの熱烈なファンで、一方的にファンレターを送る関係から始まっている。1952年に開催したウォーホル初の個展のタイトルは「トルーマン・カポーティの著作に基づく15のドローイング」。ウォーホルがアーティストとしての地位を確立してからは、彼のスタジオであり、アーティストのたまり場であった「ファクトリー」や、ニューヨークの伝説的なナイトクラブ「スタジオ54」で共に過ごすなど交流を深めていった。本作では、スタジオ54に集ったジョン・トラヴォルタとシルヴェスター・スタローン、エルトン・ジョン、ダイアナ・ロス、シェール、マイケル・ジャクソンら大物歌手など、セレブリティーの貴重な資料映像も見ることができる。

 また、日本の近代文学を代表する作家・三島由紀夫とも交流があった。1957年、日本を舞台にしたマーロン・ブランド主演の米映画『サヨナラ』の撮影取材で来日したカポーティを三島がもてなしたのだ。本作では、この取材旅行での話から、テレビに出演し、「マーロン・ブランドの演技は素晴らしい。だがゾッとするほど頭が悪い」と語るカポーティの姿を見ることができる。三島については、後年、自身の短編の中で、「傷つきやすく直感力のある男だった」と評している。

 映画『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』は11月6日より全国順次公開。