『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公開記念舞台挨拶

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吾峠呼世晴さんの漫画『鬼滅の刃』を原作としたアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が10月16日から公開。

【劇場版『鬼滅の刃』舞台挨拶に花江夏樹ら「煉獄から炭治郎への言葉、多くの人に伝われば」の画像・動画をすべて見る】

初日から各劇場での上映回数が話題を呼び、実際に多くの人が劇場に足を運んでおり、“いまもっとも勢いのある作品”であることに疑いの余地はない。

17日には、TOHOシネマズ六本木ヒルズで公開を記念した舞台挨拶が開催。主人公・竈門炭治郎役の花江夏樹さん、竈門襧豆子役の鬼頭明里さん、我妻善逸役の下野紘さん、嘴平伊之助役の松岡禎丞さん、鬼・魘夢役の平川大輔さん、煉獄杏寿郎役の日野聡さんらキャストが集結。

さらにTVシリーズに続き劇場版でも主題歌を担当したアーティスト・LiSAさんと、監督の外崎春雄さんが登壇して、制作時のエピソードを語った。

今回はそのオフィシャルレポートをお届けする。

監督が明かす無限列車の戦闘シーンのこわだり

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

盛大な拍手と共に、笑顔でステージに現れたキャスト陣。花江さんが会場のファン、さらに全国の劇場でライブビューイングを楽しんでいる観客に「楽しんでいただけましたか?」と尋ねると大きな拍手が上がった。

映画を観た花江さんも「本当に魂が震えて、心が燃えるような、そんな映画でしたね。もう言葉じゃ表しきれないような、僕も観た時しばらくうまく歩けないくらい泣いてしまって、それくらい感動しました」と溢れる想いを口にした。

2019年のTVアニメ放送以来、作画のクオリティーの高さが評判を得ている『鬼滅の刃』。

今回の劇場版では、40人以上の行方不明者を出しているという無限列車を舞台に、炭治郎たちと強敵・魘夢による激しい戦いが描かれる。

本作の作画について、外崎監督は「列車の中に炭治郎たちが乗り込んだときは、とても刀を振れるような広さではないんです。なので煉獄が鬼と戦うときに照明を少し暗く落として、みんなが分からないように列車の中を広くしているんです」と、列車内の戦闘シーンにおける細部へのこだわりを明かした。

花江「魘夢への“怒り”の感情を抱いて演じた」

一方で、監督と同じように並々ならぬ熱い想いを持って本作の収録に挑んだ声優陣。花江さんが炭治郎を演じる際、彼の根底にある強い気持ちを持ちながら、魘夢と戦うシーンは炭治郎の“怒り”の感情を抱いて演じたとコメント。

「炭治郎にとって何が原動力になっているかというと、襧豆子を人間にもどしたい、家族の仇を討ちたいという想いで鬼と戦っているので、その気持ちを絶やさないようにして演じました。今回の魘夢は酷い夢や幸せな夢につけこんで炭治郎たちを追い込む血鬼術を使っているので、より炭治郎としては怒りの気持ちが無限列車では爆発していたんじゃないかと思います」

鬼頭明里さん

続いて襧豆子役の鬼頭さんは、より可愛さに磨きをかけたと振り返るとともに、劇場版でのたくましい襧豆子の成長について語った。

「今回の物語では、襧豆子の可愛らしいシーンがとてもいっぱいあって、とにかく可愛く演じました。でも、襧豆子が寝ている皆を起こすシーンがあって、襧豆子がいなかったらどうなっていたか分からないくらい、素晴らしい活躍を見せていましたし、襧豆子の成長もすごく感じられましたね」

呼吸を合わせて演じた炭治郎と伊之助の共闘

下野さんは襧豆子の魅力について「いつでも可愛いですよ! 夢の中の襧豆子ちゃんは最高でしたね! いや可愛いですよね〜どこに出しても恥ずかしくない! お宅の妹さん最高よ!(花江に向けて)」と善逸並みのラブコール。

花江さんも「いや〜ありがとうございます。でもお兄さんとは呼ばないでください!」と、まるで炭治郎と善逸のような息の合った掛け合いに、会場には笑いが飛び交った。

伊之助役の松岡さんは「やっぱり、TVシリーズの延長線上で、みんな仲良くなってからの物語だったので、とても仲の良さが出ているなと感じました」と、戦いを経て仲良くなった炭治郎と善逸、伊之助ならではの魅力をコメント。

花江さんは炭治郎と伊之助の2人の共闘シーンについて、声優陣全員が身を削る思いで挑み、それぞれが切磋琢磨し合うことでシーンを完成させたと振り返る。

「2人で呼吸を合わせて頑張りましたね。列車の上で戦っているので、基本2人とも声を張りっぱなしなんです。いつ声がなくなるかと思ったくらいで。予想していた以上にアクションシーンが激しく動いていたので、大迫力でした。2人で気合いを入れてとったシーンなので、完成版をみて嬉しかったです」

劇場版の目玉、柱・煉獄と史上最強の敵・魘夢



劇場版で欠かせないのが、鬼殺隊の中でも最高位である“柱”の1人、炎の呼吸を使う、炎柱・煉獄杏寿郎。

劇場版で初めて任務に挑む姿が公開された煉獄は、後輩である炭治郎らに激励の言葉を投げかけるシーンや、鬼との戦闘など、その魅力が早くもファンを虜にしている。

煉獄杏寿郎役の日野さんは、演じるにあたって明朗快活な煉獄が持つ強い正義感、炭治郎たちの先輩としての頼もしさを強く意識したと振り返る。

「まず煉獄といえば、独特の個性といいますか、そちらを強く意識する場面が『うまい!』と言うところですね。煉獄の独特の個性をしっかりと出して、観客の方にまずは笑顔になっていただくというところを意識しました。そして煉獄としては技をみせるのが今回初でしたので、柱としての強さやかっこよさ、頼もしさを炭治郎たちにみせるというところを心がけていました」

そして、史上最強の敵・魘夢を演じた平川さんは「綺麗な見た目に反して、(魘夢は)外道なので(笑)。彼の歪さとか、嗜虐性と冷静さのアンバランスな感じが出せたらいいなと思い、収録に臨みました」と、独特の怪しさが光る魘夢の演技について言及。

花江さんも「どこか夢心地というか何を考えているのか分からない怖さが平川さんの演技から伝わってきました」とその演技を絶賛。「不気味さが詰め込まれていたので、戦っていて物凄い強敵だなと思いました」と魘夢との激闘を振り返った。

LiSA、主題歌「炎」は梶浦由紀に想いを伝えながら制作

LiSAん

「始まった途端に、皆が返ってきた!という感覚になり、ひと泣きしました(笑)」と語ったのは、主題歌「炎」を歌うLiSAさん。

「楽しく戦いに向かっているシーンで笑って、最後に向かっていくにつれて、皆さんが魂を吹き込んだキャラクターや素晴らしい映像・BGMに没頭して、完全に涙してしまいました」と自身も好きなエピソードだという「無限列車編」を映画で見ることができたその感動を熱弁した。



美しいバラードで奏でられる本作の主題歌「炎」は、作曲をつとめる梶浦由紀さんと共に歌詞を書いて完成。映像と一体化した音楽の魅力を熱く口にした。

「何度も原作を読み返して、梶浦さんに自分の想いを伝えたりしながら制作させていただきました。実際に見たら、自分が想い描いていた歌詞のフレーズを思い出すシーンがすごく多くて、そこも大切に映像の中に盛り込んでいただけているなと感じて、とても嬉しかったですね」

「煉獄から炭治郎への言葉、多くの人に伝われば」

花江夏樹さん

最後には「『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が多くの人の心に届くことを願って、全集中!」という花江さんの声を合図に、煌めく水色と赤色のテープが舞い、会場からは大きな拍手が沸き起こった。

そして外崎監督と花江さんの2人が力強く締めくくり、観客の鳴りやまない拍手と共にイベントは幕を閉じた。

「皆さんに、無事この作品を届けられたことに、ほっとしています。キャストの方だけでは無く、数えきれない様々なセクションの制作スタッフが、より良いものを届けようと、一丸となって頑張って作り上げた作品なので、是非受け取ってもらえたらうれしいです。皆様に長く愛される作品になればいいなと思いますので、是非これからも楽しんでください」(外崎監督)

「僕自身役者として、『鬼滅の刃』のいちファンとして、大好きな無限列車編が劇場で観れる感動をやっと味わうことができて、本当に嬉しく思います。劇中で煉獄さんから炭治郎たちにかけられた言葉がより多くの皆さんに伝われば良いなと思っています。みんなの力が合わさってできた映画だと思っておりますので、これからも応援の方引き続きよろしくお願いします。我々は心を燃やして頑張っていきたいと思います! ありがとうございました!」(花江さん)

※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」、煉獄杏寿郎の“れん”の漢字は「煉」が正式表記
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable