力投する先発の森下(撮影・椎名 航)

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 ◇セ・リーグ 広島2−5中日(2020年10月17日 マツダスタジアム)

 広島の森下暢仁投手(23)が、自身の白星が消滅したにも関わらず、試合後に“喜び”を語った。

 この日は明大の先輩でもある中日・柳と初めての投げ合い。森下は7回1失点とリードを守って降板したが、救援陣が逆転を許し、自身の9勝目はお預けとなり、逆に、7回2失点だった柳が勝利投手となった。

 新人王争いを演じる森下からすれば、手痛い“逸勝”だったが、試合後に「柳さんとこうして投げられて、明治に入ってよかった」としみじみ語り、2回の打席で柳から右翼二塁打を放ったことには「初めて対戦しました。投手相手で真っすぐだけだったので。いいところに飛んだ」と控えめに喜んだ。

 森下は、柳の3学年後輩で、在学中は同部屋だった間柄。ともに主将を務め、ドラフト1位でプロ入りと、同じ系譜を歩むだけに柳は憧れの先輩だ。ヒーローインタビューに立った柳は「1週間前から暢仁と投げ合うと分かってたので、それをモチベーションにして頑張ってきた」と明かしたが、森下にとっても気持ちは同じ。「いい投げ合いができるようにと思って、いつも通り準備した。自分のことに集中していたので、投げる姿は見ていなかった」と淡々と話したが、投げ合った舞台には、勝敗を超えた感情もあったようだ。