VICTON ハン・スンウ、1stソロアルバム「Fame」に込めた思いとは“自分の感情を隠したくなくて…”

写真拡大 (全7枚)

2016年、VICTONのメンバーとしてデビューした後、Mnet「PRODUCE X101」に出演して競争を勝ち抜き、2度目のデビューにも成功したハン・スンウ。彼は最近、1stソロアルバム「Fame」をリリースした。“ハン・スンウ総合ギフトセット”と呼んでもよいほど彼の特色が強くにじみ出ているアルバム「Fame」は、ハン・スンウの自伝的なストーリーが込められたソロアルバムだ。人生における浮き沈みはもちろん、自身の明るい面と暗い面をすべて収め、ハン・スンウそのものを見せたいという彼の願いがアルバムに込められた。「いかなる偽りもない、真心を見せたい」というハン・スンウの音楽の物語が始まった。

――ソロアルバムの準備で忙しかったでしょう。

ハン・スンウ:毎日のように収録曲の作業をして、ダンスやボーカルの練習をしながら過ごした時間がほとんどでした。VICTONのスケジュールが終わっても作業室で過ごし、本当に家にいるように生活しました。VICTONの「Mayday」の活動をしながらゆっくりと始めましたが、活動が終わるとすぐに拍車をかけて準備しました。

――VICTONのメンバーも収録曲を聴いたと思います。反応はどうでしたか?

ハン・スンウ:反応がとてもよかったです。特にタイトル曲を聴かせた時は「この曲は聴いたとたんハン・スンウの曲だと思った」と言ってくれて、パフォーマンスもよくできていると評価してくれました。また、タイトル曲の他にも「返信して」という曲をダブルタイトル曲にしてもいいのではないかという意見もありました。

――アルバムを作りながらメンバーから助けてもらった部分も多かったでしょう。

ハン・スンウ:歌詞を書いてメロディーラインを作り、全体的な枠が決まったら必ずメンバーたちに聴いてもらっていました。冷静に、どうなのか評価してほしいと言ったら、時には残念なほど客観的な評価をしてくれました(笑)。でもそういうフィードバックのおかげで、もっといいアルバムになったと思います。特に末っ子のスビンが曲について具体的なフィードバックをたくさんくれて感謝しています。

――タイトル曲「Sacrifice」の鑑賞ポイントをいくつか教えてください。

ハン・スンウ:VICTONではお見せしたことのない姿、ボーカルとラップを全てお見せできる機会になったと思います。後半部の歌唱力が際立つ部分など、僕の得意な部分をすべて盛り込んだのが分かると思います。曲をお聴きになったら「本当にハンスンウの歌だな」と思われるでしょう。

――今回のアルバムのほとんどがご自身で作詞した楽曲だと聞いています。楽曲を作る時は主にどこからインスピレーションを受けますか?

ハン・スンウ:タイトル曲は、歌詞を書くのがすごく大変だったんです。そのため様々なコンテンツを見ながら感性を探し、自分についてもたくさん悩み、振り返る時間を持ちました。アイドルとしてお見せできる美しくカッコいい楽曲ではなくて、これまで僕が生きてきた人生を振り返る自伝的な内容を込めたいと思いました。僕の感情を隠したくなかったし、率直になりたかったです。僕の曲を通じて、僕と同じ感情を感じる方々、厳しい環境で生きている人たちが少しでも癒されたらいいなと思いました。予告映像が公開された時、ファンの皆さんはその映像だけを見て僕が感じた感情を分かってくれたんです。これまで音楽をしながら経験した僕の浮き沈みと、幸せだった過去を振り返り、音楽を通じて伝えようとしました。

――ハン・スンウさんの人生の浮き沈みが収められたアルバムになりましたね。

ハン・スンウ:今までお見せした姿とはかなり違うと思います。ソロアルバムを制作することになったという話を聞いた時、今回のアルバムでは必ず僕が感じたことを包み隠さずに全て見せなきゃと思いました。僕の人生を収めた楽曲です。「返信して」という曲も、作業室でいつも一人でご飯を食べて、友達に会おうとしたところ、返事が来なくてそれを待っている、そんなリアルな状況を描いた楽曲です。こんなふうに人間ハン・スンウの姿をそのまま曲にしました。

――自身をそのまま見せることは難しくなかったですか?

ハン・スンウ:最初は少しぎこちなくて難しかったです。表現においても慎重になる部分が多かったです。でも、僕が僕を飾って他の誰かに近づこうとすると、むしろ互いに難しかったです。だから僕もファンの方々、大衆の方々と人間対人間としてコミュニケーションしたいと思って、この機会に僕をもっとたくさん表現してみました。

――アイドルに期待する明るく美しい姿があるじゃないですか。いろんな色の内面を見せてくれた勇気がすごいと思います。

ハン・スンウ:僕は前から率直に音楽がやりたいという思いが強かったです。きっとこの世界には幸せな人も多いけれど、悲しい思いをしている人も多いと思うんです。だからより感情を隠したくないと思いました。幸せな時も悲しい時も、僕のそのままの姿をお見せしたかったです。

――自身を振り返る時間を持って、新しいハン・スンウに会いましたか?

ハン・スンウ:今回のアルバム制作をしながら感じたのが、まさにその感情でした。歌詞に僕が歩んできた道を全て盛り込んだじゃないですか。たとえテキストではありますが、それを文章として表現している僕を見ながら「僕はもっと強くなったんだ」と感じました。以前は辛くても一人で悩んで、どこかに行ってそれを話したくなかったんです。だけど、今は歌詞にして歌を歌うから、僕の人生の浮き沈みが激しくても、それを表現できるほど大きくなったし、強くなったと思いました。精神的に強くなったのです。今回のアルバムが、僕が人として成長することに役立ったと思います。

――それでは精神的に強くなったことの他に、今回のアルバムを通じて得た幸せはありますか?

ハン・スンウ:今回のアルバムは全体的に満足度がとても高いです。歌を作ってレコーディングすることがストレス解消になったんです。グループとして活動すると、グループが持つ特色があるじゃないですか。でもソロとして準備すると、僕がやりたい音楽や言いたいこと、ラップやボーカルも全てできるので、ストレスが解消されて作業室にいることが幸せでした。家にいたらむしろ不安になるほどでした。作業室にいる時が幸せで、目が覚めたら作業室へと駆け付けました。

――アルバム名はなぜ「Fame」なのですか?

ハン・スンウ:「Fame」は名声という意味ですよね。ハン・スンウとして初のソロアルバムでもありますし、僕の名声をお見せしたいと思いました。これからも僕の話をたくさん収めたアルバムを作りたいです。

――タイトル曲のステージの観覧ポイントはありますか?

ハン・スンウ:セクシーでヒップホップ的な要素が多いので、ラップパートを楽しみながら聞いて頂いたらどうでしょうか。何よりミュージックビデオをご覧になったら驚かれると思います。登場する度に全て違う人みたいですので。そして途中で演技する姿も面白いと思います。思ったより、僕が思ったより演技ができるようです。ハハハ。VICTONのメンバーたちも現場に来てくれたんですが、ミュージックビデオの撮影現場を見て、デビューしてから一番カッコいいミュージックビデオだと言ってくれました。

――ステージが心配になりませんか? 一人だけで満たさなければならないでしょう。

ハン・スンウ:タイトル曲は本当にたくさん練習したのであまり心配はしませんでした。僕のことを好いてくださる方々にご満足いただけると思います。少し心配なのは、収録曲「返信して」のステージです。タイトル曲に比べて、振り付けを十分に身につけられなかったと思い、それがちょっと心配です。

――休みの時間には主に何をしますか?

ハン・スンウ:僕は休みの時間に特別にすることはないです。スケジュールがない日は、必ず作業室にいます。VICTONのメンバーたちも本当に不思議なのが、スケジュールが空いたら自然に作業室に集まるんです。僕も午前11時に作業室に行って、夜中までいたりします。ある時は「僕もそうだけど、うちのメンバーたちは互いを除けば本当に友達もいないんだな」と思います(笑)。若者なんですけどね。

――釜山(プサン)出身ですよね。国内旅行に行こうと思うファンに推薦したい場所はありますか?

ハン・スンウ:多くの方がご存知の海雲台(ヘウンデ)や広安里(クァンアンリ)、水辺(スビョン)公園もいいです。天気がよければ太宗台(テジョンデ)も本当にきれいです。静かなところが好きなら松島(ソンド)海水浴場もいいです。済州島(チェジュド)のようにきれいな海もありますし、カフェも多くて遊びに行くのにいい場所です。

――本人が出た映像にお父さんが直接コメントを書いたり、ファンと直接コミュニケーションされていますが、ご存知でしたか?

ハン・スンウ:知っています。最初は父親の誇りになったんだと思いました。あまりも頻繁にコメントを書いたりすると、たまには心配にもなります。でも、父はファンの方々とコミュニケーションすることがとても好きなんです。今もソロアルバムをたくさん愛してほしいと言っています。ハハハ。完全に僕専担の広報チームになりました。

――ファンがハン・スンウに期待する姿と自ら見せたい姿があると思います。二人の間に違いがあるでしょうか?

ハン・スンウ:VICTONの中では僕が一番年上じゃないですか。だから最近はちょっと甘えたいんです。リアルバラエティ番組に出て、兄さんたちだけがいるところで末っ子の役割もしてみたいです。どこへ行ってもお兄さんのようなイメージですが、違う姿もお見せしたいです。

――VICTONのロールモデルはHighlightと聞きましたが、ハン・スンウさんのロールモデルはいますか?

ハン・スンウ:個人的にはパク・ジェボムさん、BIGBANGのSOLさんみたいな先輩が好きです。自身だけのグルーヴ感も強いですし、ボーカルもラップも上手な、そんな感じがとても素敵で、僕もそういうアーティストになりたいです。

――声が宝物ですので。どんな歌手として記憶に残りたいですか?

ハン・スンウ:年齢に合った音楽を続けたいです。30歳を超えると30歳を過ぎてやる音楽、40代、50代、年齢に合わせて音楽をしながら大衆に会いたいです。そのためか、今もジャンルにはあまり基準を置かない方だと思います。

――最近トロット(韓国演歌)がホットですよね。

ハン・スンウ:僕もトロットについて考えてみました。僕がそれで活動するのは無理だと思いますが、トロットも作ってみようかなと思ったりもしました。ガールズグループの音楽やCMソングも作ってみたいし、ジャンルを問わず様々な音楽を作ってみたいです。

――最後にファンに伝えたいことはありますか?

ハン・スンウ:いつも待ってくださるんです。だから本当に感謝しています。今回のアルバムは、特に僕がファンの方々に頼って過ごした時間をすべて収めたアルバムになると思います。ただ、収録曲をお聴きになって悲しまないで 「スンウが私たちを慰してくれるんだ」と思ってくださればと思います。これまではファンの皆さんが僕の森になってくださったのですが、これからは僕がもっと成長してファンの皆さんの大きな森になってあげたいというメッセージを込めましたので、幸せな気持ちで耳の保養、目の保養になったらと思います。愛しています。