白井悠介さん(左)と土岐隼一さん (C)MAGES./アニメWAVE!!製作委員会

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『WAVE!!』プロジェクトとして、CDドラマやキャラクターソングをはじめ、ラジオ、イベント、アプリとあらゆるメディアへ展開してきたメディアミックスプロジェクト。いよいよ10月2日(金)より、アニメーション『WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜』の第一章が公開となる。松風ユータを演じる白井悠介さんと、木戸ナオヤを演じる土岐隼一さんに作品の見どころ、サーフィンの魅力についてうかがった。

――作品に出演されるに至った経緯についてお聞かせください。

白井 オーディションで決まりました。

土岐 オーディションで歌も歌いました。

白井 えっそうなの?

土岐 僕はありましたよ。

白井 僕はテープオーディションだけだったんです。スタジオオーディションもあったんだよね。そこで歌を歌ったんだ。

土岐 そうだったんですね。僕は歌いました。

白井 あとから聞いた話ですが、ユータはデータ分析が得意で見た目もクールな感じなので、ユータを受けた方のオーディションテープはクールな感じが多かったらしいのですが、僕はクールというより明るめに演じたところ、それが良かったとお伺いしました。だからスタジオオーディションがなかったのかなって。

土岐 結構たくさんの方が受けに来ていましたよ。僕は(秋月)ショウも受けていたんです。だから2回歌いました。最初にショウで歌って、「ナオヤは歌い方変わりますか」って言われて。「自分では変えるつもりです」って。それで歌って、決まったのがナオヤくんでした。

――オーディションもいろいろな形があるんですね。演じるキャラクターについてご自身でご紹介していただいてもよろしいですか。

白井 先程もちょっと触れさせていただきましたが、ユータはデータ分析に長けているというか。サーフィンをデータでとらえて、そのデータに基づいてサーフィンをするんです。頭で考えて、っていうタイプですね。そういうデータ系の人って頭が固いっていうイメージがあるんですが、彼はどちらかというと柔らかくフランクな、明るく人と接することができるキャラクターで、そこはユータの魅力のひとつだと思います。ただサーフィンにおいてデータにこだわりすぎてしまっているっていう一面もあるのかな。彼のそういったところが、今後どう変わっていくのか、という点が、彼のターニングポイントになっていくんじゃないかなって思います。
あとはしらす丼が大好きです。彼の出身である湘南の名物なんですが、地元の名物をそこまで愛せるっていうのは、地元愛があるんだなって思いますね。僕は長野出身ですが、りんごが有名で毎食のように食べてもう飽きちゃったんですよ。デザートと言えばりんご、というくらい食卓に出ていましたからね。

土岐 「長野の方はりんごを買ったことない」っていうのは本当ですか?

白井 もらうことは多いですね。事あるごとにもらうから、本当に飽きちゃって(笑)。

土岐 「好きなフルーツは?」と聞かれると?

白井 モモ。

土岐 (笑)。山梨だ。

白井 でもユータはしらす丼をこよなく愛してる。すごく尊敬しています。

土岐 ナオヤは、『マジカルメイドみるる』っていうアニメ作品が大好きなオタクの男の子です。サーフィンを始めた理由の一つが、彼は地方の出身なんですが、都心とか湘南に来れば自分の好きなアニメがリアルタイムで観られるからでした。そこまで好きなアニメと同じくらい、今はサーフィンが大好きで、自分の中の大切なものの根幹にまでなっています。でも、あくまでも自分は『みるる』が好きだからっていう理由でサーフィンをやっているんだとみんなに言ってるんです。そんな、好きなことを好きだと言えない子どもっぽさもあり、少年らしさも残ってるすごく可愛げのあるキャラクターです。ツンデレとも言われることがありますが、本当にまだ自分の気持ちに正直になりきれないキャラクターなのかなと思います。
でもアニメが好きだからこそ、サーフィンというものをやり始めたのに、そのサーフィンも人に評価されるほど高みまでやり続けている。自分のやろうと思ったことをどこまでもやりきろうとすることができる、とても芯が強い、志が高いキャラクターかなと思います。

――それぞれ魅力的なキャラクターですね。サーフィンを題材にした作品のサーファーの役ということで、サーフィンの経験はありますか。

白井 基本的にはみんなアフレコ前にサーフィンを体験させていただきました。

土岐 サーファー役のキャスト、全員ですよ!

――このためにですか。

白井 この作品のために連れて行ってくださったんです。

土岐 白井さんは湘南でしたよね。

白井 ユータの実家がある湘南に行きました。

土岐 僕は去年宮崎で開催された(サーフィンの)世界大会に、小笠原(仁)くんと一緒に行きました。世界大会の開会式と練習を見たあと、おとなしめの波のところで実際にやらせてもらいました。

――お二人はボードにはすぐに立てたんですか。

土岐 数十分で立てました。教えていただいた方が、とても上手でしたから。

白井 結構サポートとかもしてくださいましたね。

土岐 専門の方に教えていただけましたし、ボードも競技用のボードではなくて、初心者が乗りやすい大きなボードを使って、ちゃんと手順を踏んで、要所要所を踏まえてやったら、本当に数十分でできました。

――その後続けていますか。

土岐 人口の波に乗れる施設には何回か行きました。お仕事があるので遠くにはいけないので、そういうところに結構行ってます。去年は年末までいきましたね。

――元々おふたりはスポーツはやられていましたか。

白井 僕は小・中学校のころに野球をやっていて。高校はあまりスポーツはやらず、最後の3年生のときにだけ山岳部に入りました。

土岐 何でいきなり入ったんですか。

白井 そこに山があるからだよ。

土岐 山岳部に山はないでしょ(笑)。

白井 ああそうか(笑)。長野県には山しかないからだよ。

土岐 本当に登るんですか。

白井 登る。でも小学校や中学校でも学校行事でも登山があるんだよね。それは長野独特かもしれませんが、そのときから登山楽しいなって思っていて。高3になって、ちゃんとした部に入ってやってみようかなって思ったんです。

土岐 昔から自然と触れ合うことはよくやっていたんですね。

白井 そうだね。山しかないから長野(笑)。

土岐 そういう意味で言ってないですよ(笑)。

白井 でも本当に、自然と触れ合うのは好きでした。

土岐 僕はそうですね、結構やってたかも。小学校で野球・水泳・ドッジボール。中学校と高校でテニス。あとは親がウィンタースポーツによく行ってたから、一緒にスキーに行っていました。だけど、海は行ってなかったんですよね。山と海だったらうちの家族は山にいくことが多かったので、海のスポーツっていうのはほんとに触れてこなかったな。
知り合いのサーファーに、彼が撮っている動画を見せてもらっていましたが、やっぱりある種ハードルの高さを感じていたので、実際に体験させてもらって全然そんなことないなっていうのはわかったから、それもぜひアニメを通して伝えていけたらなと思います。やる前と後で本当に感覚が違うスポーツだなと感じました。

白井 サーフィンを実際に感覚として体験できてるので、波に乗ったときの感覚とか、逆にこけちゃったときの感覚というのは、お芝居に活かせているかなって思います。リアルにっていうか、一度実体験してることっていうのは、何でも活かせるのが声優っていうところでもあるし。やっておいてよかったなってめちゃくちゃ思いますね。

土岐 スタッフさんたち全員がサーフィンというものを理解しているんです。このためだけにサーフィンを学んだっていうよりは、前々からサーフィンを知ってらっしゃる方も多いんですよね。日本で開催される大会や、全国にある名所とか。そういうところも全面に皆さんに伝えていきたいっていう気持ちも感じられます。本当にサーフィンが好きな方たちがたくさんいる中で、この作品を作ってくださっているので、波の描写とか、キャラクターたちの動きや専門用語とか、そういうところがサーフィンをやってる人たちにもすごく刺さる内容になってるんじゃないかなって思います。

白井 あとサーフィンはもちろん、海の魅力というか、自然の魅力みたいなものも感じられました。登場人物たちは、海が常にあるところで生活しているわけじゃないですか。僕は逆に海無し県で育ったので、海がある生活ってどういうものなのかなっていうのはすごく興味深かったというか。ちょっと憧れますよね、やっぱり。

――スポーツを通した男の友情的なストーリーですね。今までやられていたスポーツの経験がそのあたりに生かされていく感じはありますか。

土岐 部活のような男たちの仲の良さをすごく感じてるんですが、部活と違うところもすごくあると思います。やはり部活となると先輩後輩があって、高みを目指すために互いが言い合うこともあったりしますよね。みんなで頑張ろうぜっていう雰囲気はありつつ、そことはちょっと違ういい距離感での部活感というか。互いの尊厳というか、互いのあり方を認めている人たちの仲の良さ。でもちょっと懐かしい部活っぽさもあって。わかるなっていう部分と、これは部活にはなかったけど、こういう関係って素敵だよなっていう、いろいろな感情が介在していてすごくいい雰囲気のところがいっぱいあるなって思います。最初に言っていた、ご飯を食べるシーンで、みんなの食べ方だったり、「そんなに食えないよ」と言い合ったり、そういうところで部活感は感じるんですが、いざサーフィンになったときは、それぞれのあり方で成長をしていく。そこに部活のような熱血っぽさはあまりないんです。そういうところがひとつの特徴的なサーフィンっぽさなのかと。いい関係の男たちだなって思いましたね。

――競技としては個人競技だけど、団体競技的な部活的なノリがあるっていうのは面白いですね。

白井 そうですね。僕は部活とかもやっていましたが、そこではあまり友情というか、青春はしてこなかったので。だからマサキたちを見ていて青春してるなってやっぱり感じながらアフレコさせていただいて、羨ましさもありました。

土岐 今は下宿することもないですもんね。

白井 下宿はなかなかないよね。


(C)MAGES./アニメWAVE!!製作委員会

――アフレコはいかがでしたか。このご時世だと別録りが多くなっているようですが。

白井 ギリギリできたんです。

土岐 本当にギリギリのタイミングで、最終話までみんなで録れたんです。

白井 楽しかったですね。

土岐 初めてやるよっていう、初顔合わせの雰囲気が本当にないというか。

白井 それまでにイベントなどで何度か会ってたりもしましたね。

土岐 そこからすごくそういう自然な雰囲気だったんですよ。

白井 すんなりとそうですね。空気が作られていった。

――雰囲気よくスタートしたんですね。

白井 なんとか一緒に録り終わることができて、よかったですよ。

――今回舞台になっている場所がいろいろありますね。茨城県の大洗だったり。タイトルにも「サーフィンやっぺ」という形で、方言の表現があります。

白井 基本的には前野(智昭)さん演じる(陽岡)マサキが大洗出身で、方言ではあるんですが。ユータは湘南ですし、ナオヤも大分ですが方言はなくて。だからそのへんは特に苦にはならなかったんです。傍から見てて大変そうだったのが、田中ナル役の中島ヨシキが、ウクレレをポロンポロンしながらよく歌うんです。歌うのがすごく大変そうだなって思いながら見ていました。

――歌は指導が入るんですか。

白井 結構お任せみたいな感じだったんじゃないでしょうか。ヨシキが会うたびに「しんどい」って(笑)。でも彼はできちゃうからね。元々作曲をしていたりもするので。ただナルは英語がめっちゃネイティブなキャラクターなので、そこも大変そうでしたね(笑)。一番苦労していたのが多分ヨシキなんじゃないかな。

――作品見どころ、キャラクターの見どころをそれぞれ教えて下さい。

白井 作品としては、サーフィンを全面に取り上げています。なかなかサーフィンを題材とした作品は今までなかったと思うので、そこがすごく新しいと思います。その中で、少年たちがサーフィンを通じて成長していく姿、青春する姿っていうのはすごく見どころだなって思いますし、純粋にサーフィンを楽しんでいる様子とか、波の描写や海の描写も含めて、目で見て楽しめる、本当にアニメ向きの作品だなって思います。
キャラクターとしては、ユータはこれから上映される第二章以降でフィーチャーされて、どんどん掘り下げられていくキャラクターなんですが、彼がデータになぜこだわっているのかとか、彼の葛藤やそういう部分もこれから描かれていきます。そしてどう変わっていくのかというところが見どころなのかなと思いますね。

――細かいところは第二章以降で明らかになっていくんですね。

白井 湘南組はそうですね。第二章からがメインなので。

土岐 程よい青春、程よい熱血っていうのが、この作品はすごく塩梅がいいなと僕は感じています。ちょうどいいなって。青春もの、青春ストーリーをピックアップしようとすると、いい意味での暑苦しさっていうか、ぐわっと男たちの頑張る姿を表現すると、少し圧の強さを感じてしまうところが正直あると思います。その部分を、サーフィンをモチーフにしていることで、すごく気持ちのよいものに緩和してくれているんですよね。僕がサーフィンをした時の体験なんですが、初めて波に乗れたときに、先生だけじゃなくて周りにいる知らない方たちも拍手をしてくださったんです。個人競技ではあるんですが、みんなで盛り上げてくれているっていうところもある。そういう人たちが集まってやってるから自分も頑張れてるっていうのが、物語の中にもちりばめられているなと思っています。
男たちが全力で、波という自然のものを相手にすることで、うまくいかないこととか、ちょっとモヤモヤしてしまうこともある。若い子たちのそういう感情、いい意味での青臭さっていうのをぜひ皆さまにも感じてほしいです。
僕のやらせていただいているナオヤは、普段生活していて積極的に人に話しかけたり触れ合ったりすることはしないタイプだと思うんです。でもそれがサーフィンという競技と、マサキ君という太陽のような存在のおかげで、ほかの登場人物と話せるようになって理解してもらえるようになって、今のこの8人の関係性になっているっていうのが、僕はナオヤに対して「よかったね」とも思えるし、そこがまたすごくいいストーリーだなと思います。でもやっぱりナオヤの根幹には『みるる』っていう存在がいて。その『みるる』が自分だけの存在じゃなくなっていく、それとともに、ナオヤ君がちょっとずつ成長していくのも、このストーリーの中でちりばめられているので、そこをちょっとぜひ観ていただきたいなと思います。

――最後にファンの方へメッセージをお願いします。

白井 劇場公開ということで、大スクリーンで迫力ある映像を楽しんでいただきたいなと思いますし、本当にスタッフさんのサーフィンへのこだわり、サーフィンの魅力を伝えたいんだという思いが結集してできた作品だと思いますので、これを観ていただいて、皆さんもぜひサーフィンを体験していただけたらいいんじゃないかなと思います。ソーシャルディスタンス保てますから、サーフィンは。ちょっと始めるまではハードルが高いかもしれませんが、やってみたら全然そんなことないし、レンタルとかで一式借りられて、身一つですぐにできますので。ぜひ彼らと同じ景色を観ていただきたいと思います。あとは『WAVE!!』をもっと深く知りたい方は、今まで出ていたドラマCDとか楽曲とかたくさんあるので、今回初めて触れてくださった方には、そちらも一緒に触れていただきたいです。第二章、第三章もありますので、ぜひ劇場に足を運んでいただいて、観ていただければと思います。

土岐 我々演者が一番サーフィンってこんなに面白かったんだって思ってるんじゃないかってくらい、みんなやって楽しかったねって現場でも話しています。サーフィンを経験していない方のハードルの高さっていうのも僕らはわかっていますが、経験した上で、やっぱりやって楽しかったねって思える素敵な競技だと思います。この『WAVE!!』という作品を通して、「じゃあサーフィンやってみようかな」って思っていただきたいし、サーフィンをやっている人たちにもこの『WAVE!!』を知ってもらいたい。どちらにも知っていただいて、よりこの作品がどんどん皆さまに知られていけばなと思います。いつでもどこでもサーフィンってできます。まずは試しにやってみたいと、この作品を通して感じていただけたらなと。そして『WAVE!!』を今一度観ていただいて、これってこのことを言ってたんだ、この気持ち今ならわかるなって、もう一度触れていただきたいと思います。『WAVE!!』がどんどん大きな波に育つように僕らもがんばりますので、ぜひこのコンテンツの応援をお願いします。

(C)MAGES./アニメWAVE!!製作委員会

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