奥川は5度目の2軍戦で3回無失点。状態が上がり、今季中の1軍デビューを希望した(写真は7月11日のDeNA戦) 

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 ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(19)=星稜高=が14日、イースタン・リーグ、日本ハム戦(鎌ケ谷)に先発し、3回を1安打無失点に封じた。プロ入り最長イニングを投げ、直球、変化球ともに両コーナーに集め、相手打線を寄せ付けなかった。高津臣吾監督(51)は「見たいのは、見たい」と今季中の1軍登板を期待した。

 上半身のコンディション不良から復帰2試合目で一気に状態を上げた。一回先頭から2者連続三振でスタートすると、3回37球を投げ1安打無失点。力強い球がミットに収まると笑顔を浮かべた。

 「フォームのバランスを意識しました。いい球が前回より増えていたのでよかったかなと思います。まだ完全ではないですけど、試合に入れたかなという感じは少しずつ出てきた」

 前回9月30日のBCリーグ選抜戦(戸田)では制球がバラつく場面もあったが、この日は最速151キロの直球、スライダー、フォークボールが低めに集まり、終始安定していた。

 イースタンでは5試合目の登板で、今季最長の3イニングをクリアし、1軍登板へも前進した。映像を確認した高津監督は「両サイドの制球、変化球の高さ、やっぱりいいなと思いました」とうなずき「(1軍で)見たいのは見たいですよ」と語った。

 高校時代からのライバル、ロッテのD1位・佐々木朗は今季中に1軍デビューする可能性が出ている。奥川も「もちろん投げたい。ただ決めるのは自分ではないので、できることをしっかりやってその機会を待ちたい」と意欲的だった。

 1年目にじっくりと土台を固めている。入団時から体重は4キロ増えて、86キロとなった。栄養面も計算された食事とトレーニングに加え、サプリメントもしっかりと摂取するようになった。

 「周りからはボールが強くなったと言ってもらえるようになった。しっかり筋力をつけていけば、けがの予防という意味でもそうですし、パフォーマンスのアップにつながってくれればいい」と奥川。終盤戦の1軍デビューを目指し、さらにコンディションを上げる。(横山尚杜)

★ライバル佐々木朗は今月中にも1軍登板

 ロッテのD1位・佐々木朗(大船渡高)は今月中にも1軍デビューする可能性がある。井口監督は前日13日に「ブルペンでも、かなり力強い球を投げている。何とかいいところで放れれば。戦力と思えばいける」と話した。最速163キロ右腕は非公開で行われているブルペンでの投球練習が順調に進んでおり、2軍戦で1試合に登板してから1軍デビューとなる見通しだ。