数日間に渡る協議の結果、プレミアリーグ全20クラブは、チーム数削減に反対票を投じた。これまでマンチェスター・ユナイテッドとFCリヴァプールでは、『ビッグ・ピクチャー』と銘打った改革案を構想しており、これによればチーム数の削減の他、国内カップ戦やスーパーカップの中止なども盛り込まれていたが、いずれも実現することはない。

 また今回の構想においては、規模が比較的小さなクラブとビッグクラブとの、パワーバランスのシフトについても盛り込まれており、基本的にこのビッグ・ピクチャーの狙いは、ビッグシックス(リヴァプール、マンチェスターU、マンチェスターC、チェルシー、アーセナル、トッテナム)を強化、中心に据えてプレミアリーグを確立していくというものである。

 つまりはこれまで20クラブがそれぞれ1票ともち、重要な決定には14クラブが必要な仕組みを、上記6クラブと長期プレミアでプレーする3クラブにより投票権を増させ、重要な問題のためにはそのうち6クラブだけの承認により可能とするものだった。
 
 しかしながらプレミアリーグ、そしてイングランドサッカー協会からも支持がなかった「このプロジェクトを、今後追求していかないことを全クラブとも合意した」ことを、水曜日にプレミアリーグが発表している。