全国選手権で初ゴールを決めた本田。その活躍に地元メディアからも賛辞が相次いでいる。 (C) Getty Images

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 ようやく待望の一撃が飛び出した。

 現地時間10月11日に行なわれたカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル全国選手権1部)第15節のスポルチ・レシフェ戦で、ボタフォゴの本田圭佑が移籍後初ゴールを決めた。

 相手のミスを見逃さなかった。前節のパルメイラス戦に続いてキャプテンマークを巻いて先発出場した本田が魅せたのは29分だ。相手GKからのパスをカットすると、そのまま得意の左足を振り抜き先制点をマークした。

 全国選手権では初、公式戦では3月15日に行なわれたカンピオナート・カリオカ(リオ・デ・ジャネイロ州選手権)第3節バングー戦でPKを決めて以来、2ゴール目となった。

 その後、フル出場を果たして、ボタフォゴを2-1での勝利に導いた本田。元ブラジル代表MFエジムンドをはじめとする一部の識者から批判を受けていたなかで、そうした“雑音”を一蹴する結果を出した。
 
 当然、地元メディアからの評価はうなぎ上りだ。ブラジルの最大ネットワーク『Globo』は、寸評採点においてカイオ・アレッシャンドレと並ぶチームトップの「7.5」を付けて、次のように絶賛している。

「日本人選手はボタフォゴに欠かせない存在で、再び好プレーを見せた。彼にとっての全国選手権初ゴールだけでなく、より攻撃的な位置でプレーし、チャンスシーンにも幾度となく絡んでいた」

 また、ブラジルのポータルサイト『UOL』は、「今のボタフォゴにおける貴重な起点だ」として、次のように評した。

「ボタフォゴのベテランは、相手GKのミスを見逃さずに、このクラブに来て以来、最高のパフォーマンスのひとつを見せた。プレーの全てにインテンシティーがあり、相手の守備が空けたスペースを利用し、先制点は正確だった。自身2点目の得点チャンスは逸したが、決定的な仕事をこなした」

 2連勝で13位に浮上したボタフォゴ。そんな上り調子のチームにあって、本田の存在は頼もしい限りだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部