10番でピッチに立ったMF南野拓実(リバプール)

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[10.9 国際親善試合 日本0-0カメルーン ユトレヒト]

 日本代表は9日、オランダ・ユトレヒトで行われた国際親善試合でカメルーン代表と対戦した。2020年の初陣で前半は4-2-3-1、後半は3-4-2-1と二つのシステムを使い分けたが、ゴールを奪えないまま0-0で引き分けた。

 新型コロナウイルスの影響で今年3月以降の国際試合がストップしたため、森保ジャパンにとっては2020年に入って最初の実戦。日本国内の入国制限もあり、Jリーグでプレーする選手を招集できなかったため、史上初めて「オール欧州組」でオランダ遠征に臨んでいる。

 初戦の先発にはこれまでの主力メンバーを中心に並べた。GK権田修一(ポルティモネンセ)がゴールを守り、最終ラインは右からDF酒井宏樹(マルセイユ)、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(ボローニャ)、DF安西幸輝(ポルティモネンセ)。安西が体調不良で招集辞退となったDF長友佑都(マルセイユ)の代役としてチャンスを掴んだ。ダブルボランチにはMF柴崎岳(レガネス)の隣に東京五輪世代のMF中山雄太(ズウォレ)を抜擢。レギュラー争いをリードするMF遠藤航(シュツットガルト)は控えとなった。2列目は右からMF堂安律(ビーレフェルト)、MF南野拓実(リバプール)、MF原口元気(ハノーファー)が並び、MF久保建英(ビジャレアル)はベンチスタート。1トップにはFW大迫勇也(ブレーメン)が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 前半早々、カメルーンにさっそくアクシデント。自陣ビルドアップで守備陣の乱れが出たのを発端に、スリップしたGKファブリス・オンドアが大迫のプレッシャーを受けて倒れ込み、試合が一時中断した。オンドアはその後もプレーを続行したが、カメルーンの選手が腕を使ったファウルを犯す場面が続くなど、序盤は荒れ模様の展開が見られた。

 最初のチャンスはカメルーン。前半14分、右サイドをつないでトコ・エカンビが攻め込み、ハイクロスにFWムミ・エンガマルが反応した。ヘディングシュートはわずかに枠を外れたが、日本はさっそく決定機をつくられた。直後、日本も冨安の縦パスを南野が巧みなターンで収め、ドリブルで前進するも、人数をかけた相手ブロックを崩せず。18分、左サイドで相手のクリアを奪った安西がエリア内で倒されたが、ファウルの笛は吹かれなかった。

 日本は前半19分、中盤で競り勝った中山の縦パスから南野がファーストシュート。これはGKの正面に飛んだが、22分には右サイドを突破した酒井のクロスを南野が狙い、23分にもセットプレーから吉田のヘッドが枠内を襲うなど、次々に惜しい場面をつくった。それでも主導権は引き続きカメルーン。逆三角形型の中盤に対して日本のダブルボランチはなかなかプレッシャーをかけられず、一方的にボールを握られる形で試合が落ち着いた。

 前半35分過ぎには日本の中盤守備が向上し、再びゴール前に侵入できる場面が増えた。ただ、高い位置に攻め上がっていった中山のチャンスが惜しくも相手に阻まれると、直後に放たれた大迫のミドルシュートは大きく枠外。43分、ゴール正面の細かいスペースを柴崎と原口がつないで南野が左足で狙ったが、これもブロックされ、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 すると後半開始時に森保一監督が動いた。安西を下げてMF伊東純也を投入し、システムを4-2-3-1から3-4-2-1に変更。原口と伊東が両ウイングバック、南野と堂安がシャドーの布陣となった。すると4分、さっそく日本にチャンス。伊東が自慢のスピードを活かしたスプリントでボールを奪うと、ゴール前のクロスは南野の頭を超えて大迫のもとへ。だが、ヘディングシュートは惜しくも枠を外れた。

 カメルーンも後半6分、柴崎からボールを奪ってのカウンターからFWセルジュ・タベクがエリア内を突破。それでも冨安が冷静なリトリート対応を見せ、シュートは権田が正確なパンチングで阻んだ。日本は20分、中山のボール奪取から堂安、酒井で右を崩してクロスを上げ、相手クリアボールのこぼれ球が柴崎の足下へ。だが、相手をかわして放ったシュートはうまくミートせず、ゴロでゴールマウス左に外れた。

 日本は後半20分、堂安に代えて久保を投入。久保は直後、さっそく右サイドに開いてボールを引き出した。また27分には南野に代えてFW鎌田大地(フランクフルト)がピッチに立った。日本はその後も選手間の距離感がよく、ボールを奪われてもすぐさま奪い返すなど、攻撃ではなかなか良い形をつくれないながらもうまく試合を進めた。

 日本は後半36分にビッグチャンス。右サイドに開いた鎌田が伊東からのパスを受け、グラウンダーでのクロスを大迫がスルーし、ゴール前に走り込んだ原口がダイレクトで狙う。だが、これはGK正面。38分にはカウンターから左を攻め込み、久保がドリブルで相手を振り切ったがクロスは合わなかった。

 後半41分、原口に代わってDF菅原由勢(AZ)を投入し、4バック気味のシステムに再変更。20歳の菅原はA代表デビューとなった。アディショナルタイムには右サイドを単独で切り裂いた伊東がペナルティエリア際で倒され、角度のないところでFKを獲得した。キッカーは久保。鋭いボールで狙ったシュートが枠内を襲ったが、GKがパンチングで回避。これがラストプレーとなり、スコアレスでタイムアップを迎えた。